西郷隆盛直筆書簡の展示

県庁内にある県立公文書館では今、明治維新の功労者の一人西郷隆盛直筆の書簡など明治から昭和にかけての貴重な史料が展示されています。

展示されている西郷隆盛直筆の書簡は、明治5年・1872年2月に欧米を訪れていた大久保利通に宛てられたものとみられています。県立公文書館によりますと、書簡にはロシアやドイツの軍事情勢の他廃藩置県をはじめ武士などに与えられていた家禄を廃止する秩禄処分に関するものなど国内の動きが記されているという事です。また、文頭にある追伸には、大久保の肖像写真を「醜態」と批評をするなど写真嫌いの側面をうかがわせます。

この他、書簡が隆盛の直筆であることを認めた弟の西郷従道の鑑定書や、最後の彦根藩主・井伊直憲が彦根城の保存に関して、県知事へ宛てた書状などあわせて9点が展示されています。

幕末を生きた人々の残像公文書に残る直筆書簡」は県庁新館にある県立公文書館で9月26日まで開かれています。

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