大規模な山林火災の南陽市秋葉山 再生を目指す会議「自然の回復力を生かした長期的な取り組み必要」

大規模に燃え広がった山形県南陽市の秋葉山の山林火災で、14日、山の再生を目指す会議の初会合が開かれました。地権者による復旧は難しく、自然の回復力を活用した長期的な視点が必要との認識が示されました。

5月4日に南陽市宮内の秋葉山で発生した山林火災は、延べ137ヘクタールを焼くなど、県内で発生した山林火災では、過去最大規模となっています。

発生から1か月以上が経過する中、南陽市などは、秋葉山の再生を協議する会議を初めて開催しました。会議には、白岩孝夫市長の他、県の担当者など、20人が出席しました。県によりますと秋葉山には、土砂災害警戒区域に設定されている沢が4つありますが、いずれも土砂災害の誘発の危険性はないということです。

置賜総合支庁 大木一明河川砂防課長「土砂災害の誘発や災害規模の拡大などの影響は考えられない」

また、南陽市が山の地権者にアンケートを取ったところ、自力復旧は難しいとの意向が多かったということです。

白岩孝夫南陽市長「大きな被害面積なのでできるだけ自然の回復力に期待し回復しきれない部分を地域の皆さんとともに山の再生をやっていく」

市は今後、月一回程度、実務者での会議を開催し、再生方法について検討していくとしています。

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