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高知県大月町の黒潮生物研究所が、絶滅危惧種に指定されている光るサンゴ「ヒユサンゴ」の完全養殖に成功しました。
完全養殖の成功は世界初とのことです。
特殊なライトを浴びて蛍光色に光るサンゴ。絶滅危惧種に指定されている「ヒユサンゴ」です。
大月町の黒潮生物研究所でこのほど完全養殖に成功した「ヒユサンゴ」は、大きなもので体長約30センチ、主に観賞用として人気が高いサンゴです。
「ヒユサンゴ」の養殖は、長年サンゴの研究を続ける黒潮生物研究所の目﨑拓真所長が、2010年に四国西部の海で採取した個体を水槽で観察を始めたことがきっかけ。
観察を始めてから3年後、初めて産卵を確認しました。
そこで生まれた子世代の卵を育てること9年、2022年8月に孫世代の卵が誕生しました。
完全養殖の成功は世界で初めてということです。
目﨑所長は「かなり長い年月がかかったので、ようやく成功したなと、ほっとした気持ちと成功してよかったなという気持ちで、その時はうれしかった」と話していました。
しかし、孫世代の個体は今年春までに死滅。安定して成長させるにはまだ時間がかかるということです。
目指すのは絶滅の危機を迎えるヒユサンゴの保護。
目﨑さんは安定的な養殖に向けて今後も研究を続け、海の資源を守っていきたいとしています。