最大168カ所あった避難所が19カ所に… 輪島市の諸岡公民館で最後の炊き出し

能登半島地震で被災した住民が生活の場を仮設住宅へ移す中、各地で避難所の閉鎖も進んでいます。石川県輪島市門前町の避難所でも14日最後の炊き出しが行われました。

輪島市門前町の避難所、諸岡公民館では東北から来た炊き出しボランティアによる最後の夕食の準備が行われていました。

諸岡公民館と近くの避難所、合わせて3か所には最大で265人が避難していましたが、今は14人です。その避難者も仮設住宅への入居が決まったことから、避難所も閉鎖されることになったのです。

災害支援団体BOND&JUSTICE・大圡雅宏代表「一個一個災害のケースによって支援の仕方も違うと思うので、できることを継続できればと思う」

諸岡公民館での昼食や夕食の炊き出しはほぼ毎日、県内外のボランティアによって行われて来ました。最後の夕食となった炊き出しメニューは、「ポークソテー」や「蟹汁」などです。

避難者「なくなって寂しい」「楽しい時間を過ごしていたが、これからは避難所もみんないるが、ここ(炊き出し)は雰囲気が良いから楽しみにしていた」
諸岡公民館避難所炊き出し責任者・柴田寿美香さん「ここが被災者というか私たちの憩いの場になっていた。炊き出しを通じてそれがきょうでなくなるというのは寂しい感じもするが、(今後サロンとか開けば)ちょっとお茶でもすれば気持ちも落ち着くし、そういう団らんができる場所をも設けたい」

輪島市によりますと市内の避難所は1月上旬に最大で168カ所ありましたが、6月末には19カ所になる予定だということです。諸岡公民館では6月23日に解散式を予定しています。

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