守り続けたホタルの光 仙台うみの杜水族館で7月7日まで展示

暗闇に浮かぶほのかな光。まるで小さな宝石が散りばめられたようです。

記者リポート
「蛍の光が楽しめる場所。実はここ、うみの杜水族館です。6月14日からホタルの展示が始まりました」

仙台うみの杜水族館の「ホタルの杜」。体長1センチほどのヘイケボタルがおよそ50匹、自然に近い環境の中で展示されています。ホタルは光を感知できるので、暗くなるとオスはメスを探すため、メスは自分の存在を知らせるために光を放ちます。

水族館では5年前からホタルの繁殖に取り組んでいます。相澤真哲さんはホタルを育てて27年です。松島町にあったマリンピア松島水族館でもホタルの繁殖を手がけていました。幼虫は2年もの間、水の中で過ごすため、毎日の管理が大変です。それでも、水族館がホタルを育てるのは大切な役割があるからです。

仙台うみの杜水族館 相澤真哲さん
「減っている生き物を水族館で安定した繁殖をできるようになれば、役に立てるので魅力を感じる」

さなぎになってからおよそ1カ月、毎年この時期に羽化して成虫になります。

仙台うみの杜水族館 相澤真哲さん
「展示のタイミングにうまく羽化してもらわないとだめ。当日まで不安、無事きょうを迎えられてうれしい」

来場客は
「明るく光っていて見やすかった」
「なかなか見る機会がないので、こういうところでホタルが見られるといい。小さい時見て以来で間近で黄色く点灯していてすごくきれいな光。懐かしい気持ちになった」

ホタルは仙台うみの杜水族館で7月7日まで展示されています。

© 仙台放送