みなさんは、洗濯物の洗い方や干し方にこだわりを持っていますか? 知人のA子は夫から洗濯にまつわる細かいルールを押し付けられ、うんざりしていました。キレたA子が夫の洗濯を放棄すると、予想外のあるモノが彼女の味方になってくれたのです。
洗濯に細かい夫にうんざり
A子の夫のB男はお洒落好き。自由に使えるお金は洋服につぎ込んでいて、クローゼットは洋服でパンパンです。
洋服好きだとお手入れ方法にも敏感になるのか、A子の洗濯のやり方にうるさく口出ししてきます。
・素材によって5種類の洗剤を使い分けること
・洋服は手洗いが基本
・シワがつかないように、脱水時間は短めに設定
・干すときは裏返しにして、等間隔に置くこと
洋服を大事にしたい気持ちは素晴らしいと思いますが、洗濯機を使えば短時間で綺麗に洗ってくれるのに、わざわざ洗濯物を毎回手洗いするなんて……。A子は専業主婦で、基本的に家事を全部やることには納得していましたが、細かい洗濯ルールを押し付けられてうんざりしていました。
夫の洗濯を拒否!
A子は「悪いけど、もう限界!」と、B男が不在のときはルールを無視して洗濯していましたが、見つかると「大切な洋服なのに! ひどいじゃないか!」と叱られてしまいます。
B男はルールを破るA子が信頼できなくなったのか、頻繁に洗濯チェックをするようになりました。
洗濯の監視をされ、ついに我慢の限界に達してしまったA子。「そこまで言うなら自分でやればいいじゃない!」と、B男の洗濯物を放棄することにしました。
夫が洗濯すると
「家事はA子がやる約束だろう!?」とB男から文句を言われましたが、A子はすべてスルー。
一日、また一日と過ぎ、B男の洗濯物は溜まる一方です。
B男はしぶしぶ自分で洗濯することになりましたが、あたふたと戸惑うばかり。
独身時代は家事は全て義母が行っていたので、実はB男はこれまで自分で洗濯したことがありませんでした。
洗濯のウンチクは知っていたけれど、実践経験はゼロだったのです。
思わぬ救世主が登場!?
B男は「お母さんはやってくれたのに」と文句を言いましたが、A子は「私はあなたのママじゃありません」とぴしゃり。B男に洗濯機の取扱説明書を渡しました。
B男は手間がかかる手洗いを諦め、取扱説明書を見ながら洗濯機を使うことに。
何とか洗濯できるようになりましたが、洗濯機に慣れてきたところで梅雨になってしまいました。B男は「部屋干し臭」問題に直面したのです。
大切な洋服が臭うようになり、B男は敗北を認めました。
「こんなに洗濯が大変だとは思わなかった……」とA子に謝罪。2人で相談した上で、A子のやり方に任せるようになりました。
「梅雨の湿気」が思わぬ救世主となってくれたのです。
洗濯は、誰かがやらなければいけないのに工程が多く、嫌いな家事の1つに挙げる方も多いと聞きます。夫婦だとお互いの「自分ルール」でぶつかってしまうこともあるかもしれませんが、「夫婦ルール」を作って折り合いをつけられたらいいですね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:江田愉子