サーフィン・五十嵐カノア選手 何事にも努力し「文武両道」超名門・ハーバード大学の大学院に進学 パリ五輪に挑む【メダルへの道】

2024年7月26日に開会式が行われるパリオリンピックのメダル候補を紹介する「メダルへの道」。
今回は、2度目の出場で金メダルを狙う、サーフィン男子日本代表の五十嵐カノア選手(26)を取材。
パリオリンピックに向けた“五十嵐流”の挑戦について迫ります。

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東京五輪では決勝で敗れ銀メダル…当時感じた「悔しさ」を次のモチベーションに

サーフィン好きな日本人の両親のもと、アメリカで生まれ育った五十嵐選手。
新競技としてサーフィンが初採用された東京オリンピックでは、劇的な大逆転で決勝に進出。
しかし、台風の影響で難しいコンディションの中、思うように技を出すことができず、決勝で敗れ銀メダルに終わりました。
東京オリンピックでの銀メダルについて五十嵐選手は今どのように感じているのでしょうか。

五十嵐選手:
特別なものなので、やっぱりありがたい気持ち、感謝の気持ちもそうだけど、本当によく頑張ったなって自分でも思っています。パリではあともうちょっとよくやって、金メダルを取りたいなっていう、すごいモチベーションにもなっているので。

東京オリンピックで感じた「悔しさ」が、パリオリンピックへの強いモチベーションになっているといいます。

そして、五十嵐選手は、2022年に行われたパリオリンピックの予選大会を兼ねた、ワールド・サーフィン・ゲームズで日本人初優勝。
大会の団体優勝に貢献し、日本男子のパリオリンピック出場枠を獲得し、2023年の予選大会では、アジア勢トップに立ち、日本男子第1号で代表に内定しました。

ハーバード大学の大学院に進学し「文武両道」に挑戦!“五十嵐流”で努力を続ける

五十嵐選手は、パリオリンピック前年の2023年に、驚きの“ある挑戦”を始めたといいます。

五十嵐選手:
サーフィン以外にも、ハーバードのビジネススクールで今勉強しているところ。ハーバードに行っているだけではなくて、良い成績を出して。このまま続けて努力して、毎日頑張っています。

アメリカの超名門・ハーバード大学の大学院に進学し、経営学を学んでいるという五十嵐選手。
厳しい環境での勉強は、サーフィンに生きるといいます。

五十嵐選手:
試験の前に「これは絶対できない」と自分に自信がないときに、勉強して、集中して、どうにかして成功する。その努力の力と練習時間、勉強時間を大切にすることは(サーフィンと勉強は)すごく似ていると思います。

今回のオリンピック会場「チョープー」は、波が最大7mにも達するため、世界一危険といわれています。
五十嵐選手は、その会場に何度も足運び、攻略を進めているそう。

五十嵐選手:
初めて(チョープーの波に)乗ったのは、12歳くらいだったかな。もうこのタヒチの波ではやりたくないっていうイメージがあって。波に勝つというよりも、自分の怖い気持ちに勝つっていう感じで、毎年毎年行って、毎年5パーセントうまくなった。

成長を楽しみながら挑戦し続けるのが“五十嵐流”。
そんな五十嵐選手にパリオリンピックでの目標を聞きました。

五十嵐選手:
やっぱりパリ五輪は、本当にアレ(A・R・E)を取ることです。笑
アレ(A・R・E)は金メダルを取ることです。

夢に向けて、何事にも挑戦し、努力を続ける。
それが五十嵐選手のメダルへの道です。

(『めざましテレビ』2024年6月11日放送より)

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