弘南鉄道大鰐線の今後は? 「公共交通の在り方について考える」ワークショップ/青森・弘前市

弘南鉄道大鰐線を中心とした公共交通の在り方について、沿線住民の意見を聞くワークショップが弘前市で開かれました。

ワークショップでは、市の担当者が、全国の鉄道やバス、タクシーはいずれも利用客が減り、経営状況が悪く維持が非常に厳しい現状にあると説明しました。

そして、弘南鉄道大鰐線は、1人1回の利用につき260円の補助金を沿線自治体が負担していて、運賃だけで運行することはほぼ不可能な状況にあるとしました。

この現状を踏まえて、地域公共交通の在り方はどうあるべきか、住民たちからは「大鰐線は終電を遅らせて利用者の利便を良くするべきだ」、「駅とつながるバス路線を増やしたら使いやすい」といった意見が出ていました。

【参加者】
「車がなくなるということは余り考えていなかったんですね。ですからきょうのこの会議は、車がもしなくなった場合どうしようかということで、我々が(公共交通を)普段から積極的に利用をすると」

【参加者】
(Q.弘南鉄道大鰐線の存続については)「風景が我々の文化になっちゃっているんですよ我々住民にすれば。だからそれは絶対に残ってもらいたいですよね」

弘南鉄道については、弘前市など沿線5つの自治体が支援を続けていて、2013年に廃止の議論が出た大鰐線に関しては、2023年度の経営状況などをみて、今後の支援の在り方を協議することになっています。

ワークショップは、7月までに5回開かれ、意見は今後、開催される予定の大鰐線支援についての会議で参考にされるということです。

© 青森朝日放送