被災した古里への思い込めて 石川・穴水町の花「ササユリ」の展示会を青森・弘前市で開催

弘前市で、青森県内では自生していない花、ササユリの展示会が開かれています。栽培した男性は、このササユリに特別な思いを込めています。

【薬師山正人さん】
「季節、限られた時間でしか花を見る機会がないので、一年の労がそこで報われる感じなんですけど、私は今年は特別な思いがあるので」

会場となっている弘前文化センターには、弘前市の税理士、薬師山正人さんが庭で丹精込めて育てたササユリ、60鉢ほどが展示されています。

うすいピンク色の花を咲かせるササユリは、中部地方から西の方で自生する花で、県内では自生していません。

石川県穴水町出身の薬師山さんは、古里への思いを込めて、穴水町の花になっているササユリの栽培に2011年から挑戦。

失敗を重ねながらも、2021年にようやく開花に成功し、今では、400本もの花を栽培しています。

1月に能登半島地震があり、古里が大きな被害に見舞われたことから、初めてササユリの展示会を開くことにしました。

【薬師山正人さん】
「今まで育ててきたユリを皆さんに見てもらって、能登のこともしっかり思っていただきたいなと、そういう気持ちで始めました」

ササユリ展は、弘前文化センターで16日まで開かれています。入場は無料です。

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