「家庭内暴力・無免許でおいを連れ出した父」酌むべき事情も…父親に暴行・死亡させた罪の男に判決 懲役4年6カ月【新潟】

酌むべき事情も…父親に暴行・死亡させた罪の男に判決 懲役4年6カ月

去年8月、小千谷市で父親を殴るなどして死亡させた罪に問われている男の裁判員裁判で、新潟地裁は懲役4年6か月の実刑判決を言い渡しました。

判決によりますと、小千谷市岩沢の大渕良輔被告(37)は、父親の信行さん(当時58)の頭や胸を突っ張り棒で殴るなどして多発ろっ骨骨折などの重傷を負わせ、死亡させた罪に問われています。

14日の公判で、新潟地裁の小林謙介裁判長は「被害者が全く抵抗しなくなった後も約3時間半にわたって一方的に暴行を続けていて、結果は重大」と指摘。その一方で、「被告人が幼少期から被害者の家庭内暴力に苦しんだ背景があり、さらに無免許でありながら車で甥を連れ出した被害者に怒りを抱き、本件犯行に至った経緯には酌むべきものがある」と述べました。
そのうえで、被害者遺族と示談が成立していることなども考慮し、懲役6年の求刑に対し懲役4年6か月の実刑判決を言い渡しました。弁護側は、控訴について「本人と検討する」としています。

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