オーラがさらに増した!? 内外装をリフレッシュして日産「ノート オーラ」がマイナーチェンジ

日産は2024年6月13日、「ノート オーラ」をマイナーチェンジし、90周年記念車の「ノート オーラ90th Anniversary」とあわせて、同日より発売すると発表した。なお、「ノート オーラ NISMO」は7月の発表を予定している。

一層上質さを感じさせる仕様にグレードアップ

ノート オーラは、ノートをベースとして内外装などを改良してより質感の高いものとすることで、通常のコンパクトカーよりワンランクプレミアムなモデルとして2021年6月に登場。この戦略は的中し、ノートの中でも高い人気を誇っている。

今回のマイナーチェンジでは、走りに関するメカニズム面に大きな変更はない。

今回のマイナーチェンジでは、フロントデザインを一新するとともに、機能や使い勝手の向上を図った。

「90th Anniversary」は、マイナーチェンジ車をベースに、引き続き、しっとりとした肌触りと包まれる心地よさや優れた耐久性を実現する日産独自開発のシート素材 「テーラーフィット」を採用。

さらにカッパーストライプの入ったブラックドアミラー、専用17インチブラックアルミホイールを装備するなど、より一層上質さを感じられる仕様となっている。

フロントグリル内のダークメタルグレーのアクセントがきらびやかで、まさに文字通りオーラを放っている。

フロントまわりでは、グリルに新時代のデジタルVモーションを採用している。日本の伝統工芸を感じさせるデザインのグリルをヘッドランプ下までワイドに広げ、クルマの存在感を引き立てている。

さらにヘッドランプ下に、ボディカラーと同色、またはダークメタルグレーのアクセントを施し、先進感を演出している。

また、ウイング形状のフロント・リアバンパーで、e-POWERの俊敏な走りを表現している。

ベースのノートのマイナーチェンジに準じているものの、ノート オーラ独自の個性を生かしたデザイン変更が施されている。
ボディカラーは、プレミアム感とドイツの深い森を疾走するイメージでデザインした新色「フォレストグリーン」にスーパーブラックを掛け合わせた2トーン(写真)をはじめ、5種類の2トーンカラーと8種類のモノトーンカラーを設定。
こちらはノート オーラ90周年記念車。ライト下にカッパー(銅)カラーのアクセントが入っている。

新デザインの17インチホイールは、見る角度によって光と影が織りなす移ろいが美しく変化する、モダンで先進感のあるデザインを採用した。

また、ボディサイドの風の流れをスムースにして高い空力性能を確保するとともに、ホイールの軽量化も実現している。

モダンで先進感のあるデザインの17インチアルミホイール。スポークは見る角度によって光と影が美しく変化するとともに、アクティブな印象を見る人に与える。

インテリアからもワンランク上の上質な雰囲気が漂う

しっとりとした肌触りと包まれる心地よさや優れた耐久性を実現する日産独自開発のシート素材 「テーラーフィット」を採用。

インテリアでは、グレイッシュブラウンの色合いが特徴の大型狩猟犬をモチーフとした内装色「ワイマラナー」を新たに追加している。

モデル名「オーラ(AURA)」のアルファベット「A」をモチーフにしたモノグラム柄のジャガード織物と合皮のコンビネーションに、ブルーグリーンのステッチを施したシート地を採用し、高級感ある風合いを演出する。

また、内装色「ブラック」においても、新たな色味の木目調フィニッシャーを採用し、あわせてインストルメントパネル、アームレスト、ドアトリムクロスを落ち着きのある色味に変更している。

手が直接触れるシートには抗菌仕様を採用。
こちらはGレザーエディションのシートで、より高級感が増している。

運転席のパワーシートを新たに全車標準装備とした。リフターやリクライニングの調整幅を広げ、より多くのユーザーのドライビングポジションに対応可能となる。

グローブボックスは容量を拡大し、収納スペースを上下2段に仕切ることで、取扱説明書やティッシュボックスなど、かさばりやすいものがすっきりと収納でき、利便性を向上している

また、後席のUSB電源ソケットにタイプCを採用し、夜間でも差し込み位置が分かるようにリングライトを追加した。

■ノート オーラ 価格表

ノート オーラ「AUTECH」もマイナーチェンジ

「AUTECH(オーテック)」は、多種多様なカスタムカーづくりで蓄積してきた同社伝統のクラフトマンシップを継承し、スポーティでありながら高級感漂うスタイリングを伸長させたブランドだ。

素材などの細部にもこだわりを持つユーザーに向けた、プレミアムスポーティをコンセプトとしていいる。オーテックブランド発祥の地である湘南・茅ヶ崎の「海」と「空」のイメージから想起したブルーをブランドのアイコニックカラーとしている。

ボディカラーは、オーロラフレアブルーパールにスーパーブラックのルーフを組み合わせた2トーンを「AUTECH」専用カラーとして設定(写真)。全8色のカラーバリエーションを設定している。

今回発売するノート オーラ オーテックのエクステリアは、オーテックブランド車共通の表現であるドットパターンのフロントグリルや、低重心とワイドスタンスを印象づけている。

また、スポーティさを演出するメタル調フィニッシュの専用パーツ、細部まで丁寧に作り込んだスポークフォルムをダーク金属調塗装で仕上げた専用アルミホイールなどを採用した。

さらにオーテックブランド発祥の地である湘南・茅ヶ崎の海にインスパイアされたデザインとして、海を進むボートの後方に生じる波のパターン「航跡波」をモチーフとした模様を取り入れた専用シグネチャーLEDも装備し、オーテックブランドらしい個性やプレミアム感を際立たせている。

リアまわりでは、専用リアプロテクター(メタル調フィニッシュ)、専用シグネチャーLED、AUTECHエンブレムなどを装着。

インテリアは全体をブラック基調でコーディネートし、上質な本革で仕立てたシートをはじめ、ステアリング、インストパネル、アームレストなどにブルーステッチを施した。

さらに、鮮やかな木目が特徴的な高級材、紫檀(シタン)の柄に、光を受けるとさりげなくブルーに光るダークグレーを施した専用フィニッシャーを、インストパネルの一部やコンソールに採用。上質な素材とこだわりのディティール表現により、より一層エレガントな空間を演出している。

AUTECHのインテリア。専用ブラック本革巻ステアリング(ブルーステッチ)、専用ブラックレザレット(ブルーステッチ付)インストパネルなどプレミアムモデルにふさわしい高級感を漂わせる。
AUTECHロゴの刺繍が入ったブラックレザーシートを標準装備。

ノート オーラ「助手席回転シート」を設定

助手席はストラップを引くだけの簡単操作でシートを回転できる。

ノート オーラ「助手席回転シート」は、簡単な手動操作で、助手席を車外に向けて回転できるモデルとなる。

体を大きくひねったり、足を大きく開くことなく乗り降りすることができ、足腰の弱い方のほか、スカートや和服を着ている方のスマートな乗り降りもサポートする。

助手席回転シートにもベース車と同じシートを採用することで、同等の座り心地を実現し、「ノート オーラ」ならではの素材のこだわりや空間の心地よさもそのまま体感することができる。

今回のマイナーチェンジでは、ベース車と同様にフロントデザインを一新するとともに、機能や使い勝手の向上を図っている。

■ノート オーラ AUTECH/助手席回転シート仕様 価格表

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