飲食店の「ネコ型配膳ロボット」工場でも活躍 「かわいらしい雰囲気」もたらす

レストランなどで最近見かけるネコ型配膳ロボット「BellaBot」。中国のPudu Robotics Japanが開発した製品だ

同社は、2024年6月12日~14日に開かれた電子回路業界総合展示会「JPCA Show 2024」に出展。「BellaBot」を工場・倉庫用にカスタマイズした「BellaBot 工業用バージョン」と、5月に新たに発表した工場用ロボット「PUDU T300」を披露した。

製造現場特有の狭い通路を巧みに移動

ネコ型配膳ロボット「BellaBot」は、搬送作業の補助を行う。日本国内では、ガスト、しゃぶ葉、バーミヤン、サイゼリヤといったレストランや、レジャー施設、介護施設で広く導入されている。

2021年には、BellaBot工業用バージョンが開発された。「BellaBot」同様の愛らしい外見に加え、AI(人工知能)音声機能、SLAM(自己位置推定および地図作製)技術などを備えているという。今日では、工場や倉庫で使用されている。

「PUDU T300」は、あらゆる製造現場において、物資や材料の輸送に役立つよう設計されている。生産ラインへの物資・材料の供給、生産ゾーン間での輸送、品質チェックのためのサンプルの輸送など従業員の業務を効率化させてくれる。

機動性にも優れ、製造現場特有の狭い通路を巧みに移動できる。自動再充電と迅速なバッテリー交換機能を備えており、24時間365日の連続稼働が可能だ。

製造工場の人手不足解消のきっかけに

Pudu Robotics Japanに取材した。同社では、これまでの配膳ロボットや清掃ロボットの設計、製造、販売で培ったノウハウと実績を基に、製造工場の人手不足の問題を解決していくきっかけづくりとして、今回の「JPCA Show 2024」出展に至ったという。

「BellaBot」「PUDU」は、外観がかわいい。こうしたロボットが工場などに「かわいらしい雰囲気」を提供し、作業がよりリラックスして楽しいものなればうれしいと、同社担当者は話した。

© 株式会社ジェイ・キャスト