『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ初のアニメ映画が12月公開 監督は神山健治

フランス現地時間6月11日、アヌシー国際アニメーション映画祭にて、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ初となるオリジナル長編アニメーション映画『THE LORD OF THE RINGS:THE WAR OF THE ROHIRRIM(原題)』の制作が発表され、神山健治が監督を務めることが明らかになった。

J・R・R・トールキンの原作を基に、監督・共同脚本のピーター・ジャクソンによって生み出された『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ3部作。冒険の始まり描いた第1作『ロード・オブ・ザ・リング』は第74回アカデミー賞にて、作品賞、監督賞、助演男優賞(イアン・マッケラン)を含む計13部門にノミネートされ、撮影賞、視覚効果賞、メイクアップ賞、作曲賞の4部門を受賞した。

続く第2作『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』は、作品賞はじめ6部門でアカデミー賞にノミネートされ、視覚効果賞、音響賞の2部門を受賞。そしてシリーズ完結となる第3作『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』では最多11部門でノミネートされ、全11部門全てを受賞。『ベン・ハー』『タイタニック』と並ぶ、アカデミー賞史上最多受賞作となった。日本をはじめ全世界でも大ヒットとなり、累計の興行収入は約29億8000万ドルを超えた。

シリーズ最新作となる本作は、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作、その前日譚『ホビット』3部作を手がけたニューライン・シネマが、ワーナー・ブラザース・アニメーションと組みアニメーション映画化するもの。『指輪物語 追補編』の一部であるローハンの最強の王ヘルムについての記述を膨らませたオリジナルストーリーで、『ロード・オブ・ザ・リング』の183年前の世界を舞台に、3部作で映像化された“一つの指輪”をめぐる壮大な冒険へとつながる物語だ。

監督には、『東のエデン』『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』『精霊の守り人』で知られる神山が抜擢された。アニメーション制作は『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』、アニメ『ULTRAMAN』、『ブレードランナー:ブラックロータス』などで知られるStudio Sola Entertainmentが手がけ、同社のジョセフ・チョウがプロデューサーに参画。さらに、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作、『ホビット』3部作全ての脚本を手がけ、ジャクソンと共に“中つ国”の世界を創造したフィリッパ・ボウエンもプロデューサーに名を連ねる。

あわせて公開された場面写真では、日本の古き良き画でローハン王家のメンバーが初公開。そして主人公・王女ヘラの美しくも強い瞳で敵に立ち向かう姿や、その背後に垣間見える敵の姿も切り取られている。

なお本作は、日本では12月に全国公開される予定だ。
(文=リアルサウンド編集部)

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