目指すは「ミス・ジューン」 大里桃子が2週連続Vへ3位発進

3年ぶりのタイトルが大里桃子を後押し(撮影/中野義昌)

◇国内女子◇ニチレイレディス 初日(14日)◇袖ヶ浦CC新袖コース(千葉)◇6621yd(パー72)◇晴れ(観衆2930人)

2週連続優勝がかかる大里桃子が7バーディ、2ボギーの「67」で回り、5アンダー3位の好スタートを切った。優勝争いの翌週とあり、体にはいつもより疲労感はある。それでも3年ぶりの優勝は「ちょっと気持ち的には楽にというか、リラックスしてラウンドすることができた」とプラスに働き、2週前までのラウンドとは違う心持ちで18ホールを回れた。

前半3番でバーディを先行し、スコアを2つ伸ばして後半に折り返した。ボギー直後の14番で8m弱を沈めてバーディを奪うと、15番、16番と3連続。「やっていることが間違いではなかった」という前週に深めた自信が、好プレーを後押ししている。

3年前に「ミス・メイ(5月)」と呼ばれていた実績も(撮影/中野義昌)

通算4勝目に向けては「あした終わってから考える」。この日は正午時点で30℃を記録し、暑さとの戦いもある。「疲れでちょっとショットが乱れていたので、そこは疲労を取って。体が重いとかではないので、しっかり睡眠をとれば回復できると思う」と、練習を早々に切り上げて2日目に備えた。

大里には、2021年シーズンに5週連続で2位以上の成績を残した実績がある。当時は「“ミス・メイ”と呼んでください」と笑っていたが、6月(ジューン)に好調な傾向にある米大リーグ・ドジャース所属の大谷翔平選手が「ミスター・ジューン」と呼ばれていることを意識。「それを聞いてから頑張ろうって」と、6月に3年前の再現を図る。「自信になったものをもっと極めていければ」。次なる目標の達成に向けて意気込んだ。(千葉県若葉区/石井操)

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