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381系特急やくものラストランなどでこのところ問題化しているのが、一部の鉄道ファンによる迷惑行動です。381系が運行された14日の沿線はどんな様子だったのでしょうか?
JR伯備線沿線の鳥取県日野町、日南町などでは…。
宍道正五記者:
午前8時過ぎの日野町の撮影スポットです。高台には、大勢の鉄道ファンがカメラを構えています。
鉄道ファン:
朝の3時から4時に来ました。東京から来ました。やくも号を撮るためだけに。
。目的は緑やくも、やくも1号です。
日野町の根雨駅と黒坂駅の間、通称“ネウクロ”と呼ばれる撮影スポットには、14日未明から大勢の鉄道ファンがカメラを構えていました。
そして緑やくもが通過する瞬間を撮影した鉄道ファンは「撮れました。緑やくも、ばっちりゲットできました」と満足そうな表情を見せました。
鉄道ファン:
ラストランなので、みんなでマナーを守って気持ち良く終わりたい。マナーの悪い一部の人の為に撮り鉄が悪く思われたくない。
撮り鉄をめぐっては、381系のラストランが近づくにつれ、線路に侵入して撮影する危険な行動や沿線の迷惑駐車などトラブルが絶えませんでした。しかしその後、撮影スポット近くに「撮り鉄専用の駐車場」が整備されるなど、地域との共存対策が取られ、その効果もあってこの日は大きなトラブルはありませんでした。
ところで沿線にはこんな人も…。
前田石油店オッサンレンタカー・前田浩史社長:
一番のこだわりはJR西日本の許可を頂いたこと。やくものエンブレムを入れてもらったのもうれしかった。
「緑やくも」のデザインが施された軽自動車。日南町の生山駅前でガソリンスタンドを経営する鉄道好きの社長が、約80万円をかけ、JR公認で特注のラッピングをしたレンタカーです。5月から貸出しを始めたところ、これまで鉄道ファンを中心に約20件の利用があり、ラストランの日も予約が入っていました。
前田石油店オッサンレンタカー・前田浩史社長:
現物が見られなくなるのは寂しい。時間が合えば、生山駅のホームに立って写真を撮ろうと思う。これまでこのレンタカーを支えてきて下さったのが鉄道愛好家の方達だと思うし、感謝しかない。
381系の旧型やくもは、鉄道ファンの心にその雄姿をしっかり刻んだようでした。