サンコー製品の裏側に迫る! GetNavi Salonでしか見られないレアすぎる定例会をチラ見せ

By 松永 舞香

GetNaviが運営する”モノ好きのための、モノ好きによるコミュニティー”、GetNavi Salon(以下、サロン)。モノを愛する約30名が活発に活動しています。

今回はサロンの名物の一つ、毎月開催している『オンライン定例会』の様子を一部お届けします!

3月のオンライン定例会で新進気鋭のガジェットメーカーのCIOの社長・中橋さんをゲストにお呼びしたところ大好評。その第2弾ということで、5月のオンライン定例会では家電メーカーのサンコーさんに来ていただきました!

GetNavi Salonって何? どんなコミュニティー? どんなことをするの?

ニッチな需要に応え続けるサンコーの広報部長がゲスト参加!

お越しいただいのは、サンコーの広報部長 ekky(エッキー)さん。ekkyさんは2015年に営業としてサンコーに入社。広報部を立ち上げ、現在はテレビや執筆など媒体をまたいで広く活動し、サンコー商品をアピールしています。

↑サンコー(株)広報部長のekkyさん。著者物として「広報ekky流「伝わる」の本質」(徳間書店)も好評発売中

サロン内では事前に質問を募集し、さらに消費者の生の声を届けるというコンセプトのもと、「こんな商品作ってほしい!」という案も募集。メンバーの個人的な要望からメーカーに対する期待を込めた提案まで、さまざまなコメントが集まりました。

↑質問だけでなく提案も募集することで、お呼びするゲストとの双方向の会話が楽しめる

オンラインならでは?! サンコーのオフィス内をライブ配信!

実は、サロン内のフィードでもサンコー製品のニッチさが話題にのぼること数度。メンバーの興味関心が高いメーカーの一つということで、当日は相当な盛り上がりをみせました。中でも斬新だったのがekkyさんが自撮り棒を使って行った「サンコーオフィスライブ配信」!

↑「こちらがサンコーオフィスの受付になります」とライブ配信をおこなうekkyさん

オフィスの受付から始まり、撮影用フロア、さらには開発フロアまで案内するekkyさん。衣服に関連した製品に欠かせないトルソーが並び、さまざまな試作品で溢れる開発フロアには、3Dプリンタのほか、時代を感じるオールドスクールな工作機械まで勢揃い。

「こういった機械がある環境なので、思いついたら色んな物を作れる。開発のフロアは色々なものを思いついて作って、試して、ダメだったらまた違う形をして、というようにやってます」(ekkyさん)

思いつきから現物化するまでの機動力の高さと、日々この場所でヒット商品が生み出されていることに、サロンメンバー一同感慨深いものがありました。

↑数々のトロフィーとekkyさんの著書

話題は本社を秋葉原という街に置く理由に移ります。これについてekkyさんは「秋葉原はいわゆる新しいものを否定なく受け入れてくれる街っていう感覚なんですね。サンコーって、世の中にないものをたくさん輸入したり自社で開発したりしてるので、そういったものを出してもいきなり否定したりすることがあまりない所で、いろいろ生み出していきたいから」と語りました。

一番開発に時間がかかった商品は? 爆発的に売れたのは? アイディアは誰から? メンバーから質問の嵐!

オフィスのライブ配信の後は、先述したメンバーからの質問・提案をプレゼンする時間。事前にコメントをしたメンバーから順に、マイクを入れて発話していく流れになっておりますが、その間も会議のチャット欄は質問やコメントで盛り上がりを見せます。

事前質問では

『製品化するのに一番苦労した商品は?』

『売れ残ってしまった商品はどうしている?』

『リュックの背中が蒸れない商品のようなアイディアはどのように生まれるの?』

など、踏み込んだ疑問がメンバーから集まり、当日のチャット欄では

『どのくらいの数の商品が同時並行で開発されているの?』

『おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器は、どういったきっかけで開発したの?』

『特許は取ったりしているの?』

など、話題に即したタイムリーな質問が投げられました。思いついた瞬間に会話を遮ることなくチャットにコメントできるのは、オンラインならではの気軽さと言えます! そして、一つ一つに丁寧に返答していただいたekkyさんに感謝です。

↑オンライン会議当日のチャット欄。ゲストとの質疑応答をキッカケに、さまざまな方向に会話が派生していくのも定例会の醍醐味

サンコーも予想していなかった爆発ヒット商品を教えてもらいました!

定例会の内容を一部チラ見せ、ということで、当日のメンバー質問とekkyさんの回答(裏話)を紹介します!

とあるサロンメンバーからの事前質問の一つ「そこまで売れると思っていなかったのに、大ヒットした商品は?」。

毎週、社員が1アイディア出すというストイックな現場のサンコーですが、予想外に爆売れした商品があるのだとか!

「断トツで1番売れている商品になりますね」とekkyさんが答えた製品は、ズバリ『ネッククーラーシリーズ』。

「暑い日は風だと生温いんですよね。電気を入れると冷たくなるCPUクーラーとかワインセラーとか、その半導体を使って、体に缶ジュースを当てたような冷たさがずっと維持できないかなという発想のもと、2015年に『これはヒエール』というものを作りました。2017年には首かけ式のネッククーラーに進化させて発売しました」(ekkyさん)

当時はペルチェ式のネッククーラーはサンコーのみだったそう。風以外で涼を得る方式があまり浸透していなかったこともあり、販売台数は3000台程度と、まだ爆発的ヒットというまでではいかなかったようです。一気に売り上げが伸びたのは2年後の2019年のこと。

「2019年にもっと小型化した『ネッククーラーミニ』というものを作りまして、これが 1万8000台売れました。翌年にはさらに小型化した『ネッククーラーネオ』が23万台、2021年に発売した『ネッククーラーevo』が47万台売れました。その後発売した『Slim』も110万台の売り上げを突破して、今ではもうサンコーで一番売れている商品ですね」(ekkyさん)

数々のヒットを生み出しているサンコーですが、一番の売れ筋商品はやはりアイディアが光るアイテムだったのですね。質問したメンバーは「自分も毎年夏に愛用しています」と満足気でした!

次回は、“メンバーのベストバイ”をテーマに6月28日開催!

予定の1時間をオーバーして幕を閉じた5月の定例会。この記事内では一部しか紹介できませんが、それでも魅力的で充実した内容だということをお伝えできたのではと思っております!

さて、次回のテーマは「24年上半期のベストバイ」! メンバーが今年上半期にゲットしたイチオシアイテムを紹介し合う内容にする予定です。お買い物共有会はこれまたサロンで盛り上がるテーマのひとつ。メンバーの熱が伝播して別のメンバーも買ってしまうというケースはしばしば。今年の上半期もいい感じの製品がたくさん出ましたので盛り上がること間違いないでしょう。

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