阪神 9イニング中5度得点圏に走者置くも完封負け 計14三振喫する悪夢 序盤の走塁ミス&併殺打響く 交流戦負け越し決定

 5回、空振り三振に倒れる森下(投手・モイネロ、捕手・甲斐)=撮影・山口登

 「ソフトバンク2-0阪神」(14日、みずほペイペイドーム)

 阪神打線がチグハグな攻撃で完封負け。ソフトバンク・モイネロから5イニングも得点圏に走者を進めながら、あと一本が出なかった。14三振を喫する惨事だ。

 五回は先頭の坂本が左前打で出塁。続く木浪がきっちりと送りバントを決めた。だが森下は高めのボール球を振ってしまい空振り三振。中野は追い込まれてからファウルで粘るも、高めのボール球に空を切った。

 さらに六回は1死から近本が安打で出塁し、二盗を決めた。だが原口、渡辺が痛恨の連続三振。モイネロに10三振を喫するなど、敵地に阪神ファンの悲鳴が充満した。七回も先頭から連続三振であっさり2死。12三振を奪われる屈辱だ。

 初回はノイジーの二塁打、近本の内野安打で2死一、三塁の好機をつくるも、原口が空振り三振に倒れた。二回は先頭の渡辺が左翼線へ二塁打を放つも、続く豊田の遊ゴロで三塁へスタートを切って憤死。さらに好機を広げるも木浪が併殺打に倒れた。

 四回は岡田監督が動き、一塁走者・原口、打者・渡辺の場面でヒットエンドランを敢行。これが暴投を誘って得点圏に進んだが、後続が倒れ無得点に終わった。

 七回まで実に5度も得点圏に走者を進めながら無得点。五回に先発の伊藤将が広瀬に先制2ランを被弾するなど、重苦しいムードが敵地に漂っている。松本裕にスイッチした八回は1死から中野が出塁したが、続くノイジーが痛恨の三振ゲッツー。好機を逸した。

 九回も無死一塁としながら最後は代打・佐藤輝が空振り三振。1試合14三振で敗れ、交流戦の負け越しが決定した。

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