新卒社員から「退職代行」経由で連絡が! 従業員に「直接連絡」しても大丈夫? 対応方法を解説

退職代行を使った従業員に直接連絡をしても良いのか?

退職代行を使った場合、基本的には退職代行の業者から従業員に直接連絡をしないように伝えられることが多いはずです。とはいえ、退職代行を使った従業員に対し、直接連絡をしてはいけないという法的拘束力はありません。

そのため、まずは業者を通して直接話したい旨を伝えてみてもよいでしょう。

ただ、従業員は直接話したくないなどの理由から退職代行を使っている場合が多いと思われます。業者を通して直接話したいと伝えたとしても、実現する可能性は低いでしょう。

電話ではなく、まずはメールやラインから連絡を取ってみても良いかも

従業員から退職代行を使われた場合、業者を通したとしても直接話ができる可能性は低いと考えられます。それでは、電話ではなくメールやLINEはどうでしょうか?

若い世代は、日ごろから電話ではなくLINEなどでのやり取りに慣れている人が多いとされています。中には、電話だと話しづらいけど、LINEなら連絡はできるという人もいるかもしれません。

まずはメールやLINEから連絡を取ってみることで、直接のやり取りにつながることも少しは期待できるでしょう。

退職代行を使われた場合、速やかに退職手続きを進めた方が無難

退職代行を使われた場合、上司としては「直接話して退職を取りやめるように説得したい」「退職代行を使った真意を知りたい」などと考えてしまう人が多いかもしれません。上司からすると、これらは普通の感情かもしれませんが、基本的には従業員に退職代行を使われた場合、速やかに退職手続きを進めた方が良いです。

無理に直接連絡を取ったり、あの手この手で引き止めようとしたりすると、かえって従業員に悪い印象を与えかねません。今の時代、企業の悪評はあっという間に広がってしまいます。

従業員から退職代行を通じて退職の申し出があった場合は速やかに退職手続きを進めた方が良いでしょう。

退職代行を使われた場合、社内になんらかの問題がある可能性も

エン・ジャパンの調査によると、退職代行を利用した理由については、「退職を言いだしにくかったから」「すぐに退職したかったから」「人間関係が悪かったから」「パワハラやセクハラの被害に遭っていたから」といった項目が上位にランクインしています。

これらの結果から、退職代行を利用する人がいる職場では、言いたいことが言えない環境があったり、ハラスメントが横行していたりする可能性があります。退職代行がよく使われる場合は、その職場に問題がないかを改めて確認する必要があるかもしれません。

まとめ

新卒が退職代行を使った場合、業者を通すなどの手段で直接話ができる場合もあります。しかし、無理やり引き止めるなどの行為は、会社にとって悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。

退職は基本的には拒否できないため、スムーズに処理を進めるとともに、退職代行が使われてしまった理由を分析し、必要に応じて職場環境を改善しましょう。

出典

エン・ジャパン株式会社 7700人に聞いた「退職代行」実態調査ー『エン転職』ユーザーアンケートー

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

© 株式会社ブレイク・フィールド社