【J1横浜M】永戸勝也「勢いを付ける第一歩に」 15日、ホーム町田戦

町田戦へ調整する横浜Mの永戸=F・マリノススポーツパーク

 プライドを示すのはこの機をおいて他にない。J1横浜Mは15日、ホーム町田戦(午後4時・日産ス)に臨む。ロングボールを多用し、マリノスとは相反する戦術で躍進する新興勢力との注目の一戦。DF永戸勝也(29)は「首位というのもあって気持ちが増すところはあるけれど、相手に合わせず冷静にプレーしたい」と静かに闘志を燃やした。

 ロングボールやロングスローを駆使して泥臭く得点を奪うのが町田流。「チームの徹底している感じが試合を見ていても伝わるし、そこに懸けているのが分かる」。ただそれは、洗練されたパスワークを志向するマリノスにとって、最も負けたくないタイプである。

 セカンドボールへの対応もポイントになりそうで、「前後左右のユニットでうまく守り、逆にひっくり返せる展開を多くつくれたら」と左サイドバック。ひょうひょうとした笑みを浮かべながら「余裕がある立場じゃないんで。チームとしても個人としても100%やるだけだと思うし、やらなきゃいけない場面」と肉弾戦をいとわぬ覚悟だ。

 浮上の機運を高めるには格好の相手でもある。「上がっていくためには重要な試合。ここから連戦もあるし、勢いをつけることが必要なのでその第一歩になれるように頑張りたい」と永戸。美しく崩し、波頭のごとく攻め立てるサッカーこそが醍醐味(だいごみ)である。

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