三浦マラソン、25年大会から10キロレース復活へ 東京マラソンと重なる開催日変更には否定的

 昨年から2年連続で申込者が定員割れした「三浦国際市民マラソン」を巡り、主催する三浦市の吉田英男市長は14日、申込者数を確保するため、来年の第40回大会で10キロレースを復活させる方針を明らかにした。同日の市議会本会議で、草間道治氏(無所属)の一般質問に答えた。

 3月に実施された第39回大会はハーフ、5キロ、ビーチランで計1万1200人を募集したが、申込者は定員を大きく下回る約8600人にとどまった。全国的な市民マラソン離れの影響とみられ、市は約1900万円の追加負担を余儀なくされた。

 10キロレースは一部の区間でハーフの往路ランナーと交錯することなどが課題となり、2016年の第34回大会を最後に廃止された。吉田市長は「以前のような形で復活させるのは難しいが、廃止から8年たった今でも10キロレースの人気はある」と復活させる方向で検討を進めていることを明らかにした。

 一方で、東京マラソンと重なる開催日の見直しについては、「三浦マラソンは長い歴史があり、ランナーや関係者には3月第1日曜日の開催が定着している」と否定的だった。

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