アワビ漁から戻らず 男性死亡 茨城・ひたちなか

水難者を捜索する海保、漁業関係者=14日午後2時15分ごろ、ひたちなか市平磯町

14日午前10時44分ごろ、「アワビ漁の漁師が帰ってこない」との118番通報があった。茨城県警や茨城海上保安部の巡視船などが出動し、同日午後4時25分ごろ、同県ひたちなか市平磯町の県水産試験場沖約200メートル付近で、海面に浮いている男性を発見。県防災ヘリで引き上げたが、死亡が確認された。同保安部で事故原因を調べている。

同保安部によると、亡くなったのは那珂湊漁協協同組合に所属する70代男性。同日午前7時ごろ、男性は他の組合員11人とともに平磯漁港を出港。それぞれが別の船に乗り、素潜りで漁を行っていた。漁師間で同10時半ごろに浮上するルールを決めていたが、男性は戻ってこなかった。男性が体調不良などの症状を訴えている様子はなかったという。

アワビ漁は今月から解禁され、今回が初漁だった。

水難者を捜索する海保巡視船=14日午後2時15分ごろ、ひたちなか市平磯町

© 株式会社茨城新聞社