【園田FCスプリント】オールスマートが3馬身差完勝…山下「いつも通りの競馬」

6月13日、園田競馬場で行われた11R・園田FCスプリント(3歳上・ダ820m)は、山下裕貴騎乗の1番人気、オールスマート(牡8・佐賀・鮫島克也)が快勝した。3馬身差の2着にイモータルスモーク(牡7・高知・田中守)、3着にルクスランページ(牡5・兵庫・永島太郎)が入った。勝ちタイムは0:48.9(良)。

2番人気で永井孝典騎乗、メイプルシスター(牝5・兵庫・大山寿文)は、6着敗退。

最も短い距離で行われる電撃重賞・園田FCスプリントが13日、園田競馬場で遠征馬5頭を含むフルゲート12頭により争われ、佐賀所属で山下裕貴騎乗のオールスマートが逃げ切り、遠征の地でうれしい重賞初勝利を挙げた。2着は直線で伸びた高知所属のイモータルスモーク。地元馬ではルクスランページの3着が最高だった。

鮫島調教師は騎手時代、地方通算で5000を超える勝ち星を挙げた佐賀のレジェンド。調教師に転身して、他地区での重賞勝利はこれが初めてとなる。

佐賀と高知、そして他路線からの参戦があり、戦前から混戦ムードが漂っていた今年の園田FCスプリント。出走全馬がマイナス馬体重という、なかなかお目にかかれない一戦を制したのは、佐賀が誇る快速馬、オールスマートだった。「二の脚の差が出た」(ダノンジャスティス・畑中騎手)、「相手が速かった」(メイプルシスター・永井騎手)と、先行争いに絡んだ騎手が口をそろえて話したように、二の脚の速さでハナ争いを制すると、そこからぐんぐん加速。後続がついていけず、直線に向いた時点で安全圏と思われたほど。「3コーナーから加速するいつも通りの競馬。最後まで気を抜くことなく追いました」と山下騎手。結果は3馬身差だったが、着差以上に楽な勝ち方だった。

8歳馬でもまだまだやれる

山下騎手は「スタートさえミスしなければ大丈夫と思っていた。長所は、やはりスピードがあることですね。(8歳馬だが)まだまだ現役で頑張れます」と、今後の愛馬の活躍に期待を込めて話した。オールスマートを管理する鮫島調教師は「スピードは抜群にある馬。ゲートでガタガタするところはあるけど、タイミングが合うと抜群に速い。輸送しても落ち着いていたし、体調もよかったですね」と話した。

オールスマート 57戦13勝
(牡8・佐賀・鮫島克也)
父:スマートファルコン
母:メリオール
母父:キングカメハメハ
馬主:蔀英二
生産者:村田牧場

【全着順】
1着 オールスマート 山下裕貴
2着 イモータルスモーク 赤岡修次
3着 ルクスランページ 杉浦健太
4着 ダノンジャスティス 畑中信司
5着 ケンジーフェイス 田野豊三
6着 メイプルシスター 永井孝典
7着 クリノイコライザー 山本咲希
8着 ガリバーストーム 廣瀬航
9着 モーモーレッド 金山昇馬
10着 サラコナン 大山真吾
11着 マリター 川島正一
12着 ロトヴィグラス 石川慎将

© 株式会社競馬のおはなし