巨人がトンネル脱出 打線爆発で連敗6でストップ 7番・坂本が4号決勝アーチ、戸郷が粘りの2失点完投で6勝目

 2回、先制ソロを放ち、ナインに迎えられる坂本(中央)=撮影・中島達哉

 「日本ハム2-7巨人」(14日、エスコンフィールド)

 巨人が打線爆発で連敗を6で止めた。今季初めて7番で出場した坂本が決勝4号ソロ。吉川2号3ランと効果的に得点を重ねた。投げては先発の戸郷が4安打2失点で完投し6勝目。一丸野球で勝率を再び5割に戻した。

 試合は二回、坂本が2死走者なしで打席に立つと、1-1から3球目。高めに浮いたチェンジアップを見逃さなかった。フルスイングした打球は一直線に左翼スタンドに到達。「最高の形になってよかったです」と、4月25日・中日戦以来の4号ソロで口火を切った。

 11、12日の楽天戦では安打がなく、13日はスタメンを外れて休養。チームも連敗に沈む中、ベテランが意地を見せると、打線が一気に活気づいた。三回は日本ハムの守備ミスにも乗じて2点を追加。五回には吉川の2号3ランと、効果的に得点を重ねていった。

 チームは4月8日以来、2カ月ぶりの借金生活。6月6日まで首位にいたチームが、Bクラス転落危機を迎えていた。崖っぷちの中、北の大地で打線爆発。七回には萩尾の中犠飛で追加点を奪った。この回、先頭で左前打を放った増田大が走類時に足を痛めたか、代走・門脇を送られて途中交代。スタメン出場で結果を残した矢先のアクシンデントで、今後の状態が不安視される。

 それでもチームはようやく連敗を6で止めた、交流戦は残り2試合。現在7勝9敗で、目標とする5割に向けて3連勝を目指す。

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