力士の迫力、間近で感じて 押尾川部屋が大潟村で合宿 秋田

秋田県北秋田市出身で、大相撲の元関脇・豪風の押尾川親方率いる押尾川部屋の合宿が、14日から大潟村で始まった。力士はもちろん、相撲ファンからも熱気が感じられる。

菅原咲子アナウンサー:
「押尾川部屋の力士たちが稽古を始めた。間近で四股を踏む姿、迫力がある」

合宿は、押尾川親方が大潟村の応援大使を務めている縁で実現した。

初日の14日は、力士6人が大潟神社の境内にある相撲場で汗を流した。故郷・秋田のファンを前に、押尾川親方も指導に熱が入る。

本番さながらの取り組み「三番稽古」が始まると、力士たちが激しくぶつかり合う音が土俵に響き渡った。

見学に訪れた人は「相撲の稽古を見るのは初めて。迫力がある。すごい」「押尾川部屋は、将来を期待されている力士が多いので期待している」と、間近で見る稽古の様子に圧倒されていた。

親方になって初めての秋田での合宿に、村民や相撲ファンが想像以上に多く訪れ、押尾川親方は喜びと驚きを隠しきれない様子だった。

押尾川親方:
「まさかこんなにも多くの人たちに足を運んでもらえると思っていなかったので、初日からびっくりしている。稽古の厳しい部分、激しい部分を見てもらいたい」

稽古の後には、地域の人たちにちゃんこ鍋が振る舞われた。事前に申し込んだ村民が、親方や力士とともに食卓を囲み、交流を楽しみながら押尾川部屋特製の味に舌鼓を打っていた。

ちゃんこ鍋を味わった人は「おいしさが全然違う。まさか力士と一緒に食べられると思わなかった」と顔をほころばせていた。

押尾川部屋の合宿は、6月18日まで行われる。稽古は誰でも見学できる。力士たちの迫力を間近で感じてみてはいかがだろうか。

足を運んだ際に注目してほしい力士が、風賢央だ。

3月の春場所で幕下優勝を果たし、十両に昇進。押尾川部屋初の関取となった。低い位置からじわじわと力をかける、ブルドーザーのような押しが持ち味だ。

5月場所で惜しくも負け越し、幕下陥落が濃厚だが、大潟村での合宿で力をつけ、来場所の活躍を期待したいところだ。

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