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5月に滋賀県で保護司の男性が殺害された事件で大分保護観察所は大分県内の保護司へのケアを始めました。
(保護司 工藤喜賀さん)
「(対象者には)大らかな気持ちでいつも臨むようにしています」
これまでに10人あまりの支援をしてきた工藤喜賀さん(62)。犯罪や非行をした人たちの社会復帰を支援する保護司です。
定年退職した人や公務員など様々な人が務めていて、対象者1人に月に2回以上面談をし悩み事を聴くなどきちんと生活ができているか観察します。
5月下旬、滋賀県で60歳の保護司の男性が自宅で殺害された事件。
逮捕された容疑者の男は亡くなった男性から保護観察を受けていました。
事件のことを知った工藤さんもとても驚いたそうです。
(保護司 工藤喜賀さん)
「ショックですよね。残念だったと思う。その遺志をついで私たちも続けていきたい」
大分保護観察官
「不安になるようなことやご心配なことは直近半年くらいで構わないですがありますか?」
大分市にある大分保護観察所。
滋賀県での事件を受けて大分県内で活動する保護司1人ひとりに電話をし、何かトラブルがないかや夜間や休日の緊急連絡先を再確認するなどケアに当たっています。
(大分保護観察所 小野治文所長)
「動揺も広がっていたり心配する声も出てきています」
大分県内では確認ができる12年間に保護司に危害が及ぶようなケースは起きていないということです。
(保護司 工藤喜賀さん)
「施設から出た時はどうしようってすごい落ち込んで電気もつけられないくらいに部屋の隅にいて社会から疎外されているって自分で思い込んでしまっている方がだんだんと社会に慣れていって『私頑張るって明るくやっている』と伺ったときはうれしい」
今回は保護司の自宅で事件が起きたことから、大分保護観察所は自宅以外でも対象者との面談がしやすくなるよう検討を始めました。