だまし取った1億8500万円隠した疑い 名古屋の親子ら男3人逮捕 親族に預ける 兵庫県警

兵庫県警察本部=神戸市中央区

 投資詐欺で得た現金を親族宅に隠したとして、兵庫県警捜査2課と姫路署などは13日、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで、名古屋市の就職指導コンサルティング会社社長の男(26)=詐欺罪で公判中=と父親で会社役員の男(61)、同市の会社員男(26)を逮捕した。

 3人の逮捕容疑は、共謀し昨年10月16日ごろ、名古屋市内にある会社社長の男の親族宅で、事情を知らない親族に詐欺行為で得た現金を含む約1億8500万円を預けて隠した疑い。同課は「他に関与した人物がいる可能性がある」として、認否を明らかにしていない。

 同課によると、会社社長の男は、架空の資産運用を持ちかけて現金を詐取した疑いがあるグループの指示役で、会社員の男も一員。捜査の動きに気付き、親族に現金を預けたとみている。

 会社社長の男は詐欺容疑で逮捕され、神戸地検姫路支部が同罪で起訴している。

© 株式会社神戸新聞社