980日ぶり白星のヤクルト・奥川が号泣「2年という期間の中で…」 言葉続かず涙「声援をいただいて…本当にうれしかった」

 ヒーローインタビューで涙する奥川(撮影・石井剣太郎)

 「オリックス3-5ヤクルト」(14日、京セラドーム大阪)

 808日ぶりの1軍マウンドに立ち、5回7安打1失点で980日ぶりの勝ち星を挙げたヤクルト・奥川が、ヒーローインタビューで号泣した。

 九回、2点差のマウンドを田口が締めた後は、奥川は笑顔。スタンドのファンの前で試合を振り返ると、「本当に長いこと、たくさん期待してもらっている中で、すごく長いこと待たせてしまった。本当に本当にきょう勝つことができてうれしい気持ち」と話したまでは普通だった。

 それが2年ぶりの1軍マウンドに立った感想を問われると「久しぶりだったので緊張した。この2年っていう期間の中で…」と言って、その後は言葉が続かず涙をぬぐった。さらにファンの声援について問われ「きょうも本当にたくさんのファンの方に声援をいただいて…」と話して再び号泣。「本当にうれしかったです」と何とか言葉をつないだ。

 ユニホームで涙をぬぐいながら、「点も取ってくれましたし、守備でも助けてもらった。これからもまた、勝ちに向けて一生懸命腕を振りたい」と仲間への感謝でインタビューを終えると、ベンチ裏に引き揚げても涙が止まらなかった。

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