ヤクルト・奥川の涙の復活勝利に高津監督も感無量「その時間がいい時間だったと思える今後にしてほしい」野手陣奮起の舞台裏も

 ヒーローインタビューを終え、ポーズを決める奥川(撮影・石井剣太郎)

 「オリックス3-5ヤクルト」(14日、京セラドーム大阪)

 ヤクルトの高津監督が、奥川の980日ぶりの勝利を喜んだ。

 2022年3月29日に右肘痛を発症して以来、808日ぶりの1軍マウンドに送り出した。今季の1軍キャンプでは2年ぶりにメンバーに抜てきするも、完走目前で離脱。その際には指揮官自身も肩を落としていた奥川の復帰登板に、「いやいや、僕よりも彼の方がいっぱいね、思うことはたくさんあると思うんですけども」と前置きし、言葉を続けた。

 「時間がかかったので、その時間がいい時間だったと思える今後にしてほしいなと。今日はいい結果がついてきましたけれども、また次、また次っていうふうに、少しずつステップを踏んでいけばそれでいいと思っています」と今後に期待した。

 野手陣の懸命な好守や援護など、チームが一丸となった。これについては「今日はもうヘッド(嶋コーチ)の方から野手の方にね、久しぶりに投げるけど、『援護してやろうよ』っていうあれでスタートしました。その通りになって、楽にとは言わないですけども、大きな勇気をもらったんじゃないですか、ヤス(奥川)もね」と舞台裏も明かした。

© 株式会社神戸新聞社