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キリンホールディングスは、横浜市に本社を置く健康食品大手のファンケルを買収し、完全子会社化する方針を発表しました。
キリンホールディングスは、ファンケルの株式の約33%を2019年に取得していましたが、完全子会社化するために残りの全てをTOB=株式公開買い付けで取得する方針を14日決定しました。
買収総額は2207億円です。
昨年度の売上高は1108億円で、サプリや化粧品など国内外での販売が堅調なファンケル。 キリンは、主力のビール市場が伸び悩むなか、健康関連事業を強化し今後の成長の柱とする狙いです。
一方、ファンケルは買収に賛同する意見を表明。
キリンが強みとする免疫や発酵などの分野の研究技術を使った商品開発や、販路の拡大といったメリットを挙げ、事業の拡大を目指します。
また、TOBが成立すれば上場廃止となります。
ファンケルの島田和幸社長は、「本件が成立することで両グループ間でのノウハウ・技術情報などの共有が可能となり、シナジー効果をより短期間で最大化できると考えている」とコメントしています。
キリンホールディングスの南方健志社長は、「アジア・パシフィック最大のヘルスサイエンスカンパニーを目指し、グループ全体の成長を実現していきたい」としています。