日本バスケ“隙間を作らない”戦略 初のドキュメンタリー映画公開 “異例”大ヒットスタート

7月に開幕するパリオリンピック。熱い戦いをさらに盛り上げる、ある試みが始まっている。
熱を冷ますことなく、最高の盛り上がりストーリーをクリエイトし続ける、バスケ界の試みとは…。

この夏、バスケ日本代表“AKATSUKI JAPAN”の熱い戦いが期待される中、2023年夏の感動と熱狂をもう一度呼び覚ます、バスケ日本代表初となるドキュメンタリー映画が公開された。

48年ぶりに自力でのオリンピック出場を決めた、2023年のFIBAワールドカップ2023。
その舞台裏を描いた映画「BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち」が、7日から4週間限定で上映されている。

6月7~9日の全国映画動員ランキングで10位にランクインし、スポーツドキュメンタリーとしては“異例”とも言える大ヒットスタートとなった。

映画を見に来た客は「初日に絶対見ようって決めてました。(推しは)比江島選手です」と話し、“比江島ポーズ”を決めた。

強豪国がひしめく「死のグループ」で、国際大会では初となるヨーロッパのチーム相手に歴史的な勝利を飾った一戦をはじめ、ロッカールームに響く“げき”や、密着カメラだからこそ捉えることができた表情や空気が詰まった熱狂の物語がスクリーンに蘇る。

そして、今回ナレーションを担当したのは、代表の戦いを会場で見守った広瀬すずさんだ。

オリンピックを控えるタイミングでの映画の公開に、観賞に来た客は「オリンピックに向けて、また応援しようと言う気持ちが高まる」「感動した夏、去年の夏を思い出せる」と興奮した様子だった。

2023年夏のワールドカップを経て開幕したBリーグは、前年比41%増の過去最多入場者数を記録した。
6月末から国内の代表戦、7月末からオリンピックとなる。

そんなBリーグと代表戦をつなぐ今回の映画について、日本バスケットボール協会の新出浩行シニアマネージャーは「映画という、バスケットボール界では今までない機会をいただいたことにより、よりバスケットボールを応援してくれる人たちとも接点、きっかけ作りというものには間違いなくつながっている。(試合以外の期間で)どれだけ色々なことをクリエイトしていけるか、それをちゃんと自分たちのチャンスにつなげてつかんでいくかということが大事だと思う」と語った。

“熱狂”を“熱狂”で終わらせないため、最高の盛り上がりストーリーを描いていた。

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