小田急ロマンスカーをイメージしたコーヒー 厚木のベンチャーがコラボ

ロマンスカーEXEをイメージしたコラボコーヒーのデザイン画を持つ厚木珈琲の酒井涼旦郎代表(左)と小田急電鉄の担当者=ロマンスカーミュージアム

 ベンチャー企業「厚木珈琲(コーヒー)」(酒井涼旦郎代表、厚木市東町)が、小田急電鉄とコラボレーションして特急ロマンスカーをイメージしたコーヒーのドリップバッグを商品化した。海老名駅に隣接する同電鉄の鉄道博物館・ロマンスカーミュージアム内のグッズショップ「TRAINS」と厚木珈琲の本店などで22日から販売する。ロマンスカーとコラボしたコーヒーは初めて。

 酒井さんは、県が本厚木ミロード内に開設した起業家創出拠点「AGORA Hon─atsugi」で支援を受け、現在は中米グアテマラの自社農園などのコーヒー豆を販売する。

 酒井さんが昨年12月、海老名市内で開かれた同 電鉄の家族向けイベントにブースを出店した際、隣のブースの鉄道グッズ販売に並ぶ長い行列を見て、鉄道ファンの熱気を実感。多くの人にコーヒーを楽しん でもらいたいと考えていた酒井さんが「ロマンスカーとコラボしたコーヒーを鉄道ファンに楽しんでもらおう」と同電鉄に企画を持ち込んで実現した。

 数多くのロマンスカーの中から選んだのは、現役で走るEXEとMSE。会社員時代に東京・渋谷に通勤した酒井さんがしばしば利用していた車両という。

 EXEは「車体色がハーモニック・パールブロンズで重厚感のあるイメージ。シートも肉厚でふかっとしている」ことから、コラボしたコーヒーは「深いりで、重厚感のある味わい」。

 MSEは「初めて地下鉄に乗り入れ、革新性がある。車体色は爽やかなフェルメール・ブルー。シートは人間工学を生かして肌触りがさらっとしており都会的」といったイメージから「浅いりで、すっきりした味」に仕上げた。

 いずれもドリップバッグ3個入りで1200円。問い合わせは、厚木珈琲電話080(6524)1114。

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