『花咲舞が黙ってない』最終話で大逆転劇 池井戸潤「誰か新しい原作書いてくれないかな」

『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)最終話では、花咲舞(今田美桜)と昇仙峡玲子(菊地凛子)の最強タッグで世紀の大逆転劇が繰り広げられる。

銀行を舞台に、不正を絶対に見て見ぬふりできない花咲舞が、弱い立場の人たちのために立ち上がる姿を描く池井戸潤の小説『花咲舞が黙ってない』。2014年、2015年には杏主演でドラマ化され、大ヒットを記録した。前回のドラマ放送後に出版された新作小説を原作にした新たな物語が、主人公・花咲舞役に今田、舞のバディ・相馬健役に山本耕史を迎えドラマ化された。

6月8日に放送された第9話では、花咲舞のバディ・相馬健(山本耕史)の支店への異動が決まり、臨店班に解散の危機が訪れた。そんな中、舞が1人で守る臨店班に昇仙峡玲子が訪れ、「(銀行を)変えたいの、どうしても。だから、力を貸して」と告げ、花咲舞&昇仙峡玲子という最強タッグが結成された。

6月15日に放送される最終話では、最強タッグの手で、そこに相馬も返り咲き、世紀の大逆転劇が花開く。相馬が富士見ノ丘支店に異動して1週間後、花咲舞が事務応援にやってきた。舞は相馬との再会を喜びつつ、「仕事が終わったら“花さき”に来てください」と声をかける。その日の夜、相馬が「花さき」に到着すると、舞と共に昇仙峡玲子が待ち構えていた。

昇仙峡は相馬にこれまでの非礼を詫びつつ、亡き恋人・川野直秀(平原テツ)の遺志を継ぎ、「腐った銀行を変えたい。そのためには紀本平八(要潤)と竹内元頭取、そして財務大臣の石垣信之介(大和田伸也)が関与していると見られる銀行の闇を暴かねばならないので手伝ってほしい」と相馬に協力を願い出た。話を聞いた相馬は、富士見ノ丘支店の融資先である葉山物産の動きが不審であることを告げ、それぞれ調査に動き出す。

翌日、舞と相馬が、川野の手帳に書き残された3つの会社名の謎を調べた結果、3社とも紀本派閥に属する行員の出向先であることが判明。更に舞は富士見ノ丘支店の行員から、葉山物産は株で儲けているらしい、という情報を手に入れた。その日の夜、舞、相馬、昇仙峡は再び作戦会議を行う。舞たちの話を聞いた昇仙峡は、葉山物産が粉飾決算報道のあった東東デンキの株で儲けているのでは、と推測。「株が暴落しているのに儲かるとは?」と舞は疑問を持つが……。紀本は東東デンキの粉飾を隠蔽し、リークを意図的に行うことで株価を操作していたのではないかと語る昇仙峡と相馬に、舞は「インサイダー取引じゃないですか!」と驚く。しかし、現段階では証拠不十分。調査委員会が行われるのは2日後。それまでに舞たちは紀本と現役大臣が関わる東京第一銀行最大の不正を暴く証拠を掴むことができるのか。

その後の調査で、紀本派閥の行員たちが懲戒解雇を免れて出向になった本当の理由は、不正に利用するためだったことが見えてきた。派閥の誰かが不正を証言してくれれば証拠となると考えた舞と相馬は、説得に動くが協力者は見つからない。かつて2人が不正を暴いた藤枝賢造(迫田孝也)にも話をしたが藤枝は、銀行が変われるわけがないと取り合わない。

そして調査委員会当日。合併先の半沢直樹(劇団ひとり)ら産業中央銀行メンバーも集まる中、紀本を糾弾するための、世紀の大逆転劇が始まる。

最終回には平成版『花咲舞が黙ってない』にも出演していたドランクドラゴンの塚地武雅も出演。大逆転のためのキーパーソンになる人物は誰なのか。そして花咲舞、相馬健、昇仙峡玲子の「お言葉を返すようですが」はいつ飛び出すのか、銀行合併抗争の行方、そして半沢直樹は敵か味方か、すべてが最終回で明らかになる。

さらに最終回に寄せて、原作の池井戸からはコメントが到着した。

■池井戸潤(原作)コメント
あっという間の最終回です。今田美桜さん演じる花咲舞は生き生きしていて、山本耕史さんとのコンビも素晴らしかったと思います。そのおふたりに上川隆也さんも加わる「酒肴処花さき」のシーンは、毎回楽しみにしていました。これで観られなくなるかと思うと残念です。誰か、新しい原作書いてくれないかなあ。
今夜最終回の『花咲舞が黙ってない』が見逃せない!
(文=リアルサウンド編集部)

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