【フィリップス】回転式シェーバーの最高峰『S9000シリーズ』に宇宙ブルー追加! 光で知る最適押し当て圧で痛さ知らずの使用感【おすすめ】

電動シェーバー使用時、自分が最適な押し当て圧で使用しているかはわからない。他人の押し当て圧も、わかりにくい。しかし『フィリップス S9000シリーズ』なら、3色の光で適正圧が目で見てわかる! そんな同モデルに追加になった新色「アドリアブルー」の発表会と、実際にどれだけヒリヒリしないか、使用感をレポートする。

「フィリップス」とは? :回転式を貫いてきた質実剛健なオランダ発のメーカー

「いまだに40年前の製品を問題なく愛用していると聞いて、驚いたことがあります」 そう壇上から語ったのは、フィリップス(ロイヤルフィリップス)が本社を構えるオランダのドラハテン工場にて、R&D(研究開発部門)責任者を務めるヴィム・フェルドハウス氏だ。同社のシェーバー刃はすべて、この工場で製造され、全世界に供給されているという。

シェーバー作りへの情熱を伝えるフェルドハウス氏

2024年5月30日に、東京・コスモプラネタリウム渋谷にて開催された「S9000シリーズ/S9000プレステージ 新製品発表会」。そこで彼はフィリップスが1939年発売の初代電動回転シェーバーから85年以上にわたり続けてきた、質実剛健なものづくりの姿勢を強調した。 「ドラハテン工場の従業員たちはヒゲを剃らずに出社します。工場に着くと、そこに並ぶ自社製品を使用してヒゲを剃り、使用感を確認し、1日が始まるのです」

今回の発表内容は、2022年発表のフラッグシップモデル「S9000シリーズ」に、新色「アドリアブルー」が追加になったということ。機能面での変更はない。プラネタリウムを会場に選んだのは、「アドリアブルー」が宇宙空間のような深みのあるブルーであることと、内刃には航空宇宙用で使用されているスウェーデン生産の強靭なオーステナイト系ステンレス鋼の内刃を採用していることから来ている。 シェーバーの種類:回転式と往復式 電動シェーバーは、基本的に往復式と回転式の2種類に分かれる。「往復式」はT字カミソリ的なフォルムで、網刃越しにキャッチしたヒゲを往復する内刃でカットする、一方フィリップスが採用している「回転式」は、直径の小さい回転刃を採用、外刃がヒゲを巻き取るように引き上げて回転する内刃でカットする方式だ。

会場に展示されていた過去の製品

筆者には、往復式は深剃りからスタートして肌へのやさしさにアプローチしていき、回転式は肌へのやさしさから深剃りにアプローチしてきた印象がある。肌にやさしいと深剃りの両立という点では各メーカー共通だ。

『フィリップス S9000シリーズ アドリアブルー』の使用感:ブルーのボディに輝く3色の過圧防止センサーで、最適な押し当て圧がはっきりわかる!

今回はフィリップス・ジャパンより、『フィリップス S9000シリーズ アドリアブルー』(S9980/50・約180×65×70mm/226g・実勢価格 税込56,100円※編集部調べ・2024年6月5日発売)のサンプル機を入手できたので、実際に家で腰を据えて機能を使ってみたい。

さまざまな角度で刻まれた溝が、奔放な方向に生えるヒゲを外刃の奥へと誘う

本体を手に取ると重心のせいか、思ったよりも軽く感じる。マット感のある金属の質感はさすがのフラッグシップライン。アドリアブルーはガジェットと言うよりも、歴史ある文具のような洗練された雰囲気を醸し出す。原子構造をイメージした格子模様をまとった本体の、スイッチを入れればブルーに輝く首元。ぐるりと眺めても考え抜かれたデザインだと感じる。

ヘッド自体も動くが、3つの刃も柔軟で肌に密着する仕組み

『フィリップス S9000シリーズ』の使用感:高度なテクノロジーが連携することで実現する痛くない深剃り!

電動シェーバーの刃部は、表面にある一面に穴が空いた外刃と、そこから侵入したヒゲをカットするための内刃からなる。『フィリップス S9000シリーズ』は複雑に入り組んだ溝を持つシェーバーヘッドがあちらこちらに向いて生えたヒゲを外刃へといざない、「スーパーリフト&カットテクノロジー」により内刃のリフト刃がヒゲを引き上げて2枚目のカット刃がスパッといくことで、深剃りを実現しているのが特徴だ。

スーパーリフト&カットテクノロジーのイメージ

回転式の実力を発揮するために軽く円を描きながら、実際に使ってみる。刺激性が少なく肌荒れを起こしにくい低アレルギー性サージカルステンレス製の外刃の肌あたりは、実にシルキー。適切な圧をかけると何の痛みの予感もなく剃られていくから不思議だ。

この中ですごいことが起こっている

もちろんこの剃り心地を実現するには、馬力をしっかり活かす内刃の切れ味も必要だ。でないとヒゲが引っかかって痛い目に遭う。航空宇宙用に使われるスウェーデン生産の強靭なオーステナイト系ステンレス鋼の72枚の内刃で、毎分150,000回のカットを実現。「ヒゲ密度感知システム」がヒゲの濃さを自動で判断してパワー調節をしてくれることでも引っかかりを防ぐ。これだけの技術がわが手中にあると思うと、テクノロジー好きな筆者はワクワクしてしまう。

剃った後はスルッとした肌触りに。剃り残し0mmは嘘でない模様。ドライ剃りでも充分だが、風呂剃り/ウエットシェービング可能機種なので、いつのようにシェービングクリームを塗って剃ると、円を描くように使うのも、よりラクになる。多少の慣れは必要だが、1回しっかり使えばマスターできる難易度だと思う。

適正な押し当て圧の謎を解く! 過圧防止センサーの光の色で最適な押し当て圧を知り、もうヒリヒリしない

軽く押し当てるだけだと青く輝き、「弱すぎる」と教えてくれる

電動シェーバーで痛くならないためには、最適な圧をかけてシェービングをする必要がある。強ければ皮膚まで内刃にカットされて痛くなるし、軽ければ剃れない。ただシェービングの達人が隣にいたとしても、どれくらいの圧でヒゲを剃っているかはわからないものである。

力任せに押し当てるとオレンジに輝いて「強すぎる」と警告

フィリップスはシェーバーヘッドを押し当てるときの最適な圧力を研究し、S9000シリーズに世界で初めて「過圧防止センサー」を搭載した。センサーがユーザーの押し当てる力を判断、青(弱すぎる)・緑(適切)・オレンジ(強すぎる)に色を変化させてリアルタイム知らせてくれるのだ。

合格の緑(適切)! 自分は正しい圧で剃れているという自信が生まれる

これまで不安とともに自分なりに圧をかけてきた人も、最適圧をついに知ることができる。つまりシェーバーの真の実力を発揮した上で使うことができるようになるのだ。ヒゲ剃り人として一気に格が上がった気分になること間違いなし!

スマートフォンとBluetooth接続を行い、専用アプリを使うと「ガイド付きシェービング」が行える。終了後の採点機能もあり
当日の会場では、ワイヤレス充電パッドに置くだけで充電可能(Qi規格)でさらに肌にやさしい工夫がされた「フィリップス S9000プレステージ」(市場予想価格 税込80,000円台)も披露されていた

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