石田ゆり子、作詞の苦労を明かす 『lily』名義で展覧会テーマソングを担当 「たぶん3か月くらいかかった」

【画像】石田ゆり子 展覧会テーマソングを歌う

俳優の石田ゆり子さん(54)が12日、クロード・モネの展覧会『モネ 睡蓮のとき』(国立西洋美術館 2024年10月5日~2025年2月11日)の記者発表会に登場しました。イベント終了後、日本テレビの取材に石田さんは、担当したテーマソングへの思いを明かしました。

石田さんがアンバサダーを務める展覧会『モネ 睡蓮のとき』は、モネのコレクションで有名なパリの美術館から日本初公開作品を含む50点の作品が展示されます。

モネには思い入れがあるという石田さん。モネの絵画から、ある影響を受けたそうで「パリで初めて『睡蓮』の絵と出会って。初めて絵画に吸い込まれるような、嫌なこと全部忘れられるような、浄化された気持ちになった。モネの絵を見ると、若かった頃の自分の気持ちを思い出すというか、初心に返るというか。理屈抜きに感動して、幸せな気持ちになったんですね。自分も恐れ多いですけど、人にそのような気持ちを与えられたらいいなって思います」と絵画への思いを語りました。

■『lily』名義で音楽活動 展覧会のテーマソングを手がける

シンガー・ソングライターの大橋トリオさんプロデュースのもと、2021年から『lily』というアーティスト名で音楽活動を行っている石田さん。今回、展覧会のテーマソング『私のモネ』を歌い、自身で作詞も担当しています。

展覧会のテーマソングということで、作詞には苦労したそうで「モネの作品は言葉にしなくても素晴らしいのに、歌詞にのせてモネという偉大な人のことを歌にのせるってどうしたらいいんだろうって思って。モネさん…モネさんも普通の人だったと思うんですね。気持ちとしては遠い遠い孫? 孫の孫の孫くらいの人間が、おじいちゃんて言ったら失礼ですけど、自分が愛情を持って思い出せる、その人に話しかけてるイメージ。崇拝しなければいけないって思うと何を書いていいかわからなくなるので、1人の人だったんだなっていう、そういう気持ちで書きました。(作詞には)たぶん3か月くらいはかかったような気がします」と、作詞の過程を明かしました。

そんな苦労を重ねた歌詞のなかでの、お気に入りのフレーズを聞くと「何度も繰り返される“私のモネ そう呼ばせて 心の中で”っていうこのフレーズを思いついたときに“これだ!”って思いました」と答えた石田さん。

しかし、音楽活動について、“なるべく知られずにやりたかった”と明かし、「まず自信がないっていうのもありますし、歌うことに対してすごく憧れがあるんですけど…誰にも知られずにやるには名前を変えることだった」と『lily』の名義となった経緯を明かしました。

また、今回の楽曲を歌う際はどんなことを思っているのか聞くと「モネの絵を思い浮かべながら歌うんですけど、そんな余裕は正直なかったかもしれません。展覧会でイヤホンガイドもやるんですけど、その中できっと流れると思うので、皆さんがこの曲を聴きながら、絵を見てくださる方もいらっしゃると思うので、そのときに邪魔にならないといいなと思ってます」と笑顔を見せました。

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