堀奈津佳が一時は首位タイ リランキング突破へ「やっぱり意識しています」

14位タイと好発進をきめた堀奈津佳(撮影:米山聡明)

<ニチレイレディス 初日◇14日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6584ヤード・パー72>

大会初日、堀奈津佳の名前が一時はリーダーボードの先頭に挙がった。前半だけで4つのバーディを奪う好プレー。後半は2ボギーを喫するも首位と4打差の2アンダー・14位タイと上々の滑り出しを見せた。

堀はレギュラーツアーの出場権を有していないため、主催者推薦で出場している。今季は4試合に出場するもすべて予選落ちと成績は振るわなかったが、ここに来てようやく決勝進出も見える位置に「久しぶりにいいゴルフができて、スコアにも繋がってうれしかった」と笑顔を見せた。

前半は「セカンドショットの縦距離が良かった。チャンスが増えてそのパッティングが決まってくれた」とショット、パットがかみ合った。ただ後半に入ると「ショットが少し曲がってしまった」とその勢いをキープすることはできず、ちょっぴり悔しさも残る結果となった。

今大会終了後に第1回リランキングが実施されるが、堀の同ランキングは182位(0pt)。上位30位付近までが中盤戦出場の目安となっており上位フィニッシュが必須。「やっぱり意識します。今週で最後ですし」と同ランキングのことは頭の片隅に入っている。「もちろん結果につながればうれしいですけど後悔がないように一打一打、打っていきたい」と落ち着いた口調で話した。

「とりあえず今年はまだ予選通過ができていないので、そこが一つの目標になるかなと思います」。最後に予選通過を果たしたのは昨年7月に行われた「ミネベアミツミレディス」。約一年ぶりの決勝進出へ、堀が復活の狼煙を上げる。(文・齊藤啓介)

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