林家正蔵「落語家の成り手が少ない…」春風亭小朝・春風亭一之輔と今の落語界を語る

2024年6月16日(日)の『ボクらの時代』は、落語家の春風亭小朝さん、林家正蔵さん、春風亭一之輔さんが登場します。

2024年に誕生100年を迎えた落語協会。
テレビでも活躍する はなし家の3人が、今の落語界について語りました。

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落語家の成り手が少ない…弟子入り面接で驚きの行動!

林家正蔵:
落語協会が100年を迎えました。

3人:
(拍手)

春風亭小朝:
おめでとうございます!

林家正蔵:
私が「百年実行委員会」実行委員長となりまして、落語界のことを考えつつ、高座に上がっているという日々をどっぷり送っています。

春風亭小朝:
落語漬けになっているなというのは、(林家正蔵さんの今日の)格好を見たらすぐに分かる。

春風亭一之輔:
アハハ(笑)

林家正蔵:
あの…落語漬けの人はあんまりこんな(ラフな)格好しない…(笑)

春風亭一之輔:
どうしちゃったんですか!(笑)

春風亭小朝:
こういうの(ラフな格好)を着こなせる人って、今、そんなにいないよね?

春風亭一之輔:
今、これ(林家正蔵さんは)着こなしている状態ですか?(笑)

春風亭小朝:
そう、そう!
まぁ(こんなラフな格好を落語界で着こなせるのは)正蔵さんと(林家)ペーさんくらいでしょ。

林家正蔵・春風亭一之輔:
アハハ(笑)

林家正蔵:
今、私が落語協会で不安に思っているのが、落語家の成り手が少ない。
いっとき入門したいという人が、前座さんが20人いれば見習いさんも20人いた。
でも今は前座さんが25、6人いて見習いさんは3人です。

落語の魅力が薄れているということではなくて、少子化というのもあるのでしょうけど、落語家の成り手が少ない…。

春風亭小朝:
大変じゃないですか。
(落語家を)辞めていく理由は何かというと「自分の時間がない」という人が多いんだよね。
まさに落語界ってそうじゃない。
我々の世界に今入ってくると、そういうこと(自分の時間がないということ)で耐えられない部分が出てくるんじゃないかね…。

林家正蔵:
そうですか…。

春風亭小朝:
だってこの間、聞いて驚いたのが(林家)木久扇師匠のところに弟子入り志願に来た人がさ、面接で木久扇師匠がしゃべっているときに下をずっと向いているんだって。
ずっと下を向いているからおかしいなと思ったら、机の下でX(SNS)をやっていたの!

林家正蔵・春風亭一之輔:
アハハ(笑)

春風亭小朝:
「それちょっと見せて」と言ったら、『木久扇、面接なう』って書いてあったんだって。

林家正蔵:
本当ですか?!(笑)

春風亭小朝:
実話なんだから!

林家正蔵:
え~!考えられないですよ!

春風亭小朝:
面接のときにSNSしちゃうんだよ…。

林家正蔵:
(春風亭)一之輔さんのところは今、見習いさんを含めて何人いるんですか?

春風亭一之輔:
弟子は5人ですね。

林家正蔵:
新しい人はどうですか?

春風亭一之輔:
弟子入り志願は結構来るんですけど、思った修業形態ではないみたいな感じで。
うちは結構、放任で育てるので「自由な時間があったら、自分のために使いなさい」みたいな、そういう感覚なので。

(林家正蔵)師匠のところは結構昔ながらみたいな、厳しく指導しているんですか?

林家正蔵:
いや、やっぱりうちも自由な時間をちょっと作ってあげるように(している)。
ゆるくではないけれども、自分の時間を持たせてあげるように(弟子たちを)育てているところはありますね。

ほかにも、林家正蔵さんの「父・初代 林家三平の厳しい指導の話」や春風亭小朝さんの「前座時代の話」、春風亭一之輔さんの「笑点の話」など、さまざまな話題を展開します。

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