粗品の“木村拓哉イジり継続宣言”で難しい「SMAP木村派」さんまの振る舞い 「盟友・後輩・芸」の板挟みか

粗品(霜降り明星)、木村拓哉、明石家さんま(C)ピンズバNEWS

霜降り明星・粗品(31)が6月13日に更新された千原兄弟・千原せいじ(54)のYouTubeチャンネル『せいじんトコ』に出演。“次のターゲット”として木村拓哉(51)の名前を挙げ、物議を醸している。

粗品は自身のYouTubeチャンネルで元雨上がり決死隊・宮迫博之(54)を執拗に“口撃”。当初は宮迫も応戦していたものの、6月3日にアップした動画で「もう勘弁してくれへんかな。54(歳)もうしんどいわ!」と白旗を挙げ、「素人の面白い人、超有名な一般人でいいんで、あまりいじめないでください」と懇願したことも話題を呼んだ。

そんな粗品にせいじは「あんま知らん先輩をあのトーンでよく怒れるなって」と振ると、「そういう芸風で、最近は“いいの見つけた”と思ってやってます」とあれが自身の“芸風”であると主張。

さらにせいじが「宮迫のおっさんも飽きられるやん。次、誰?」と尋ねると、粗品は「芸人じゃないんですけどキムタク。結構、手応えを感じています」と次のターゲットが木村だと明かした。

木村をターゲットにする理由については、テレビ局ですれ違った際に粗品が立ち止まって目を見て挨拶したにもかかわらず、木村に無視されたからだという。粗品は「挨拶無視されたのと、めっちゃ(身長が)小さかったっていうのは言ってるんですよ。あんまり言ってる人おらんなと。“いい芸を見つけたな”みたいな感じで木村拓哉です」と宣言した。

粗品は5月6日にアップした動画でも「(木村に)挨拶無視されたとき、この距離でキムタクと目が合ったけど俺の首の角度がせいやと目合ってるときより下やったな」と、相方で身長163センチのせいや(31)よりも身長が低いのではとイジっていた。

「宮迫さんの件もそうですが、公言しているように粗品さんとしてはあくまでも“芸風”として木村さんたちについて“口撃”していますよね。宮迫さんを執拗にイジったのも、SNS、ネットで話題になって動画が回るから。それが狙いであり最大の目的だったと言われています」(お笑いプロ関係者)

■“宮迫ディス”にさんまも苦言を呈し……

6月3日にアップされた粗品が宮迫をディスる動画の再生回数は110万回を突破している。

「せいじさんに言ったように、木村さんをターゲットにしたのも、木村さんの身長をネタとしてイジる芸人がいないから、1つの“芸風”としてイケるのではないかと判断したのでしょうね。YouTubeでは『1人賛否』と題してニュースについて肯定的な意見と否定的な意見を1人で言うということをやっていますが、あれもコントだと言っていますし、粗品さんの中では“芸”ですよね。

ただ、外部からはなかなかそうは見えない。特に言われたタレント当人、その人のファン、周囲の人からは、粗品さんがいくら芸のつもりでやっていようが攻撃に感じられてしまいます。宮迫さんが白旗を挙げた際には《プロレスにしてもやりすぎ》という声がX(旧ツイッター)に多く上がりましたよね。

さらに永瀬廉さん(25)と高橋海人さん(25)の2人体制になったKing&Princeに対し、《今の状態のキンプリ誰が見るねん》とツッコんでいましたが、過激なファンから殺害予告があったといいますからね」(前出のお笑いプロ関係者)

宮迫を執拗にイジった粗品に、明石家さんま(68)が苦言を呈したことも話題を呼んでいる。

さんまは6月8日放送のラジオ番組『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)に出演。

粗品と宮迫の騒動に対し、「俺は最初2人組んで、狙いでやってると思た」と印象を話し、「けども、マジやったら我々世代、芸能界では考えられない。後輩が先輩を(ディスる)っていう。吉本じゃないって言ったって、お笑い芸人は先輩後輩、縦(社会)やから。先輩に対してああいうことを言うっていうのは本当は間違いやねん」と語った。

粗品については「そういう戦法やな」としつつも「そういうのが(再生回数が)伸びんねやろ? やから今度、粗品に会ったら聞いてみようと思って。どういう意図か。俺が言うなら言うで、言ってあげようと思ってる」と説教する可能性もあると示唆していた。

「闇営業問題の際にもさんまさんは宮迫さんを励ます会を高級ホテルで開催しましたが、全部自腹だったといいますからね。その後も何かと宮迫さんのことを気にかけ、焼肉店『牛宮城』にも足を運んでいるし、昨年は自分の舞台にも出演せている。だからこそ、あそこまで宮迫さんをディスる粗品さんに思うところがあるんでしょう。

宮迫さんについてもそうですが、さらに粗品さんが木村さんをディスるとなると、さんまさんもさすがに黙っているわけにはいかないのではないでしょうか。さんまさんと木村さんは家族ぐるみでつき合いがある親友であり盟友ですからね」(前同)

■「木村派」堂々宣言のさんまは粗品の“ディスり芸”にどう対応するのか

2016年1月に解散騒動が勃発し、同年8月に年末をもって解散することが明らかになったSMAP。解散決定後の『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)で宮迫から「中居派かキムタク派か、どっちなんですか?」と振られたさんまは「派閥でいくと、はっきり言うわ。俺は木村派や」と宣言していた。

さんまと木村は2002年放送のドラマ『空から降る一億の星』で共演し、翌2003年には2人の特番『さんタク』(ともにフジテレビ系)がスタート。さんまは木村の2ndアルバム『Next Destination』で作詞を担当し、8月14日リリースの3rdアルバム『SEE YOU THERE』に参加することも明らかになっている。

「木村さんはさんまさんのことを“おじき”と呼んで慕っています。両者は家族ぐるみのつき合いで、さんまさんが企画・プロデュースを手掛けたアニメ映画『漁港の肉子ちゃん』には、幼い頃から懇意にしている木村さんの長女・Cocomiさん(23)を声優に起用したほどでした。

一方でさんまさんは粗品さんのことも可愛がっていて、プライベートでも会う仲だといいます。その才能を認め、将来にも期待しているはずです。また、さんまさんは後輩の芸風にどうこう言うタイプではないですよね。“芸”に対して基本的に説教のようなことはしたくないはずです。とはいえ、宮迫さんに続いて“盟友”の木村さんまで、となったら黙っているわけにはいかないのではと……。

それでも粗品さんは、炎上上等で“芸”としてやっていますから、“次のターゲットはキムタク”と宣言した以上、何かしら仕掛けてくるのは間違いないでしょうね」(前出のお笑いプロ関係者)

粗品を可愛がり、木村と盟友関係にあるさんま――今回の騒動で一番難しい立ち位置にいるのは、意外にもお笑いモンスターなのかもしれない。今後のさんまの発言に注目が集まる――。

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