「税を還付」名目でなりすまし 福島の女性親子、300万円被害

 13日夜、福島市の60代と30代の女性の親子が税務署職員を名乗る男から現金約300万円をだまし取られたと福島署に届け出た。同署は「なりすまし詐欺」事件とみて調べている。

 同署によると、同日午前10時半ごろ、税務署職員を名乗る男から同居する親子の自宅に「定額減税の書類を3月に送っている。税の過払いがあるので還付する」と電話があった。親子は男の指示でATMに向かい、午後1時半ごろから同2時半ごろまでの間、携帯電話で通話をしながら男の指示でATMを操作し、現金約300万円を他人名義の口座に振り込んだという。帰宅後、家族や銀行に相談をし、被害に気付いた。

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