小学校にストリートピアノがきた! 「どんどん触れて」寄贈したのはあの文具メーカーの地元工場

ピアノ(奥)の寄贈を受け、大塚社長に感謝状を贈る児童たち=滋賀県愛荘町東出・秦荘東小学校

 コクヨ工業滋賀(滋賀県愛荘町)が、工場内のアップライトピアノ1台を地元の秦荘東小学校へ寄贈した。校内の「ストリートピアノ」として給食ランチルームに置かれ、児童が自由に弾いたり音楽教育に役立てたりする。

 同社によると、ピアノは約20年前から社歌斉唱などで弾かれていたが、近年は新型コロナ禍もあり、使われていなかった。活用の場を町に打診していた。

 今月3日に寄贈式があり、児童代表から感謝状を受け取った大塚啓三社長(49)が「縁あって使ってもらうことになった。どんどんピアノに触れてほしい」と述べた。参加児童らのリコーダーとピアノによる「少年時代」合奏も披露された。堀史代校長は「子どもたちがピアノを弾く機会はなかなかない。大切に使います」と感謝していた。

© 株式会社京都新聞社