【早出し】電柱の点検、ゲーム感覚で 山形・東北電力ネットワークのアプリ体験会

アプリを使って学校近くの電柱の写真を撮る子どもたち=山形市

 東北電力ネットワーク(NW、仙台市)は14日、電柱の巡視点検をゲーム感覚で楽しめる社会貢献型アプリ「TEKKON(テッコン)」の体験会を山形市の山形四小で開いた。同小の5年生27人が学校付近の電柱の写真を撮影し、配電設備の大切さを学んだ。

 TEKKONは、ユーザーが電柱やマンホールの写真を撮影、送信することでポイントが獲得できるアプリ。データは送配電会社や自治体などに送られ、設備の点検や管理に活用される。東北電NWは点検作業の効率化などを目的に、昨年度から同アプリの活用を開始。これまで、県内では天童市などでカラスの巣の発見や金属部品のさびなどが確認できたという。

 この日は同社担当者らが講師を務め、子どもたちはタブレット端末を手に学校周辺の電柱を回った。電柱では、アプリの指示に従って全景、根元、番号の書かれたプレートの写真を撮影した。山沢寛乃さん(10)は「仲間と協力してやるのが楽しい」と話していた。

 TEKKON内では、特定の地域を対象に集中的に写真投稿を募るイベント「電柱聖戦」を定期的に開催しており、15~17日は山形市を対象に実施される。

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