第71回春季東北地区高校野球大会は14日、石巻市民球場(宮城県石巻市)と仙台市民球場(仙台市)で1回戦6試合が行われ福島県第2代表の光南は仙台育英(宮城第1代表)に3―8で敗れた。
【評】光南は投打がかみ合わずに逆転負け。初回、近藤の適時打と大槻の犠飛で2点を先制。2回も得点を加えたが、3回以降は打線のつながりを欠き、得点できなかった。投手陣は先発大越の制球が定まらず、2回までに6四死球などで4失点。3回途中から登板した渡辺は2巡目の8回に長打3本を浴び、3失点を喫した。(石田あやめ)
1番・西野、収穫の3安打
3安打とチームを引っ張った光南のリードオフマン西野佑(2年)は「点を取られた時の守備の気持ちの切り替えは課題だが、仕事はできた」と静かに語った。
初回に幸先良く2点を先制し、チームは勢いに乗った。西野は2回1死一、三塁の好機で、「まっすぐを狙った」との言葉通り、外角の直球を中前に運び、追加点を呼び込んだ。
県大会では打率2割7分8厘と調子に波があることが課題となった。東北大会に向けては動画で打撃フォームを確認し修正。同級生の真岡燎人(りょうと)からの助言で狙い球を絞る意識をつくった。
相手エースから7回に安打を放った西野は「仙台育英相手に戦えたことは夏に向けた大きな経験になった。夏の県大会に向けて見つかった課題を克服して全国で1勝を目指す」と夏を見据えた。