アユと球磨川、愛でて味わって 熊本・八代市坂本町 「鮎やな」15日から今季の営業

アユを焼く「食処さかもと鮎やな」のスタッフ=7日、八代市
「食処さかもと鮎やな」が提供するアユの塩焼きや田楽、から揚げ、甘露煮、アユ飯など=7日、八代市坂本町

 2020年7月の豪雨で被災した八代市坂本町のアユ料理店「食処さかもと鮎やな」が、15日から今季の営業を始める。スタッフらは「球磨川の景色を楽しみながら自慢の料理を味わってほしい」と話している。

 店は17年、住民有志でつくる一般社団法人さかもとが、地域を活性化しようと道の駅坂本の敷地内で開業。豪雨で天井まで水没し、21年から隣の復興商店街で営業している。

 同法人の松嶋一実代表理事(76)は「被災後は閉店も考えたが、昨年はまとまった利益を確保し、一部を地域に寄付できた」。主要メニューは4種類の定食で、基本の塩焼きに加えるアユ料理の品数により1900~3800円。単品で一夜干しなども提供する。

 営業は11月4日までの土日祝日と8月13~15日で、いずれも午前11時~午後3時。☎0965(45)2677。(河内正一郎)

定食をPRする「食処さかもと鮎やな」のスタッフ=7日、八代市

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