父の日商戦、日傘やコスメ…猛暑対策商品が人気 熊本市内の商業施設

「父の日」の贈り物に人気のメンズコスメ=13日、熊本市西区
父の日商戦に向け、男性向け日傘コーナーを増設した「ハンズ ビー アミュプラザくまもと店」=12日、熊本市西区

 16日の「父の日」に合わせた商戦がピークを迎えている。熊本市内の商業施設では、猛暑対策の日傘やメンズコスメ、新千円札の「顔」になる小国町出身の北里柴三郎にちなんだ日本酒などが人気。例年、週末に購入する家族が多い傾向にあり、今年も盛り上がりを見せそうだ。

 西区のアミュプラザくまもとの日用雑貨店「ハンズ ビー」は、父の日商戦で男性向けの日傘コーナーを増設した。気温が上昇する夏場の需要を見込んだ。晴雨兼用傘が主流で、昨年よりも10種類以上多い50種類超を扱う。売れ筋は3千~4千円で、色はネイビーが人気。チーフマネジャー(48)は「母の日に比べると、父の日は直前に気付いて購入する家族が多い。忘れずに日頃の感謝を伝えてほしい」とほほ笑む。

 同じアミュプラザくまもとにある化粧品店「フルーツギャザリング」では、化粧水や洗顔料などのメンズコスメが好調だ。夏場の日差しから父親の肌を守りたいと、娘らが買い求めるケースが多い。中心価格帯は4千円前後。

 家族で使えるシャンプーやボディソープも売れている。梅雨入りが近いこともあり、ミント系のさっぱりした爽やかな香りが人気。店長(24)は「普段忙しいお父さんの休息時間をより良くするために、ぜひプレゼントしてほしい」とニッコリ。

「父の日」のプレゼントとして、鶴屋百貨店で注目を集めている純米酒「北里柴三郎」。新千円札を模したラベルが貼られている=12日、熊本市中央区

 中央区の鶴屋百貨店では、7月3日に発行される北里柴三郎の新紙幣にちなんだ河津酒造(小国町)の純米酒が注目を集めている。新千円札を模したラベルが貼られており、720ミリリットル入り1100円。

 新紙幣に替わるタイミングや柴三郎の出身地で造られていることもあり、県外に住んでいる父親に送る家族もいるという。

 鶴屋では、ほかにも日本酒、焼酎、ワインなど約1200種類を扱う。中心価格帯は5千円前後。今年の商戦のテーマは「お父さんと過ごそう」で、和洋酒セールスマネジャー(55)は「喜んでもらえるお酒を提案するよう心がけている」と話す。(岩崎皓太)

© 株式会社熊本日日新聞社