アストロズが元MVPのホセ・アブレイユを解雇 3年契約の2年目

日本時間6月15日、アストロズはホセ・アブレイユを解雇したことを発表した。現在37歳のアブレイユはキューバ出身で、ホワイトソックス時代の2014年に新人王、2020年にはMVPに輝いた実績を持つ強打者。2022年オフにホワイトソックスからFAとなり、3年5850万ドルでアストロズと契約したが、新天地では期待に応える活躍ができなかった。今季は3年契約の2年目であり、アストロズがアブレイユと結んだ3年契約はまだ半分以上残っているが、アストロズは不振が続くアブレイユの解雇を決断。「球団史上最悪の契約」との声も出ている。

アブレイユはアストロズ移籍1年目の昨季、141試合に出場して打率.237、18本塁打、90打点、OPS.679を記録。打率、出塁率(.296)、長打率(.383)、OPSはいずれもキャリアワーストを大幅に更新した。今季は成績の低下がさらに加速し、4月下旬まで打率.099という大不振に陥ると、チームからマイナーでの再調整を指示され、それを受け入れてマイナー降格。5月下旬に再昇格したが、打撃の状態は上向かず、移籍2年目の今季は35試合で打率.124、2本塁打、7打点、OPS.362に終わった。

今季のアストロズは現在、31勝38敗で首位マリナーズから8ゲーム差の3位と苦しい戦いが続いており、巻き返しのためにも大不振のアブレイユを使い続ける余裕はなかったようだ。今後はジョン・シングルトンが一塁のレギュラー格として多くの出場機会を得る見込みだが、そのシングルトンも今季は50試合で打率.213、5本塁打、14打点、OPS.649と平凡な成績にとどまっている。また、アストロズはアブレイユの解雇に伴い、ユーティリティ・プレーヤーのクーパー・ハメルを40人ロースターに新しく登録している。

アブレイユは11年間のメジャー生活で通算1446試合に出場し、1587安打、打率.283、263本塁打、960打点、OPS.833を記録。オールスター・ゲーム選出3度、シルバースラッガー賞3度、打点王2度といった輝かしい実績を残してきたが、残念な形でアストロズを去ることになった。

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