バスケ富永啓生、「カリーブランド」とアジア人初の契約 世界4人目「夢の一つが叶って嬉しい」

調印書を取り交わした富永啓生(右)と株式会社ドーム代表取締役CEOの北島義典氏

アンダーアーマーとステフィン・カリーが設立したブランド

男子バスケットボール日本代表の富永啓生が、アンダーアーマー日本総代理店の株式会社ドームと1日付でパートナーシップ契約を締結したことが15日、発表された。NBA・ウォリアーズのスーパースター、ステフィン・カリーのシグネチャーブランド「カリーブランド」と契約するアジア人初、世界4人目の選手となる。富永はこの日、都内で行われた会見に出席。コメントでは「僕の夢の一つが叶ってとても嬉しいです!」と喜んだ。

「カリーブランド」は、米大手スポーツ用品ブランド「UNDER ARMOUR(アンダーアーマー)」とカリーとのパートナーシップにより、2020年に設立された。「すべての若者が平等にスポーツを親しむこと」をミッションに掲げ、スポーツを行う環境が整っていない子どもたちとそのコミュニティを支援するために様々な解決策を提供。シューズやアパレル、アクセサリーなどの商品を展開している。

同ブランドはカリー本人の他、23年10月からNBAキングスのディアロン・フォックスと、24年3月からNCAA(全米体育協会)サウスカロライナ大のミレーシャ・フルワイリー(女子バスケットボール)と契約を締結。富永はアジア人初、世界4人目の契約選手となる。高い3ポイントシュート能力から「日本のカリー」と米メディアに評されてきた富永は下記のコメントを発表した。

「バスケットボール選手として最も憧れ尊敬するステフィン・カリー選手は僕が大好きな選手です。『カリーブランド』の契約選手にならせてもらえることは、僕の夢の一つが叶ってとても嬉しいです! アンダーアーマー日本総代理店の株式会社ドーム様、そして米国のアンダーアーマー本社、関係者の皆様に感謝いたします。これからも『カリーブランド』選手として、自分の武器であるシュートにさらに磨きをかけ、自分の大きな夢であるNBA選手になれるよう頑張ります。『カリーブランド』の富永啓生をこれからよろしくお願いいたします!」

富永は2019年3月に愛知・桜丘高を卒業後、NJCAA(全米短期大学体育協会)のレンジャー・カレッジに進学。2021-22シーズンからネブラスカ大へ編入した。21年東京五輪は3人制日本代表で出場。昨夏のワールドカップ(W杯)では5人制日本代表のパリ五輪出場権獲得に貢献した。今年5月にネブラスカ大を卒業。五輪に向けて日本代表に専念しながら、NBA選手を目指すことを表明している。

■ステフィン・カリー コメント

「ケイセイをカリーブランドファミリーの一員に迎え入れることをとても嬉しく思っているよ。また、これをきっかけに、我々のブランドミッションをアメリカ以外の広い社会に伝えていくことができることを期待している。ケイセイはバスケットボールに対する熱意があり、世界中のアスリートに常にインスピレーションを与え続けている選手であると思っているんだ。私たちの力強いパートナーである日本のアンダーアーマーのメンバーと共に、素晴らしいアスリートのラインナップが強化されていることにとても喜びを感じている。ケイセイと他の『カリーブランド』の契約選手と共に今後もバスケットボール界にインパクトといい流れを届けていこう」

THE ANSWER編集部

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