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兵庫県警南但馬署は11日、道で転倒した男性を介助し、救急車の出動を要請するなど人命救助に貢献したとして、同県豊岡市の会社員、京田珠樹さんと同県養父市の地方公務員、石井明子さんに、県の善行賞「のじぎく賞」を伝達した。
同署などによると、2人は5月14日、養父警察センター(養父市八鹿町下網場)前の県道で、40代の男性がふらふら歩きながら縁石につまずき、車道に転倒してうずくまったところにそれぞれ車で通りかかった。
近くの駐車場に停車して駆けつけたところ、男性は転倒した際に顔をけがしており、装着していたマスクが血に染まっていたという。2人は手分けして同センターに連絡したり、歩道に移動させたりした。男性はその後、無事に回復している。
宮田さんは「ふらふらしていたので、熱中症かなと思い、急いだ」と振り返った。石井さんは「いつ立場が入れ替わるか分からない。無事で済んで良かった」と話した。
同署の堀口敏彦署長は「放置すれば、重大な事故につながった。声かけは勇気が必要で、本当にありがたい」と感謝していた。(小日向務)