まさかの失格で畑岡奈紗が意見書「大変悔しい」外部からの指摘で球探し「3分超え」ルール明確化を求める

 畑岡奈紗

 女子ゴルフの畑岡奈紗が15日、インスタグラムを更新。8日に行われた米ツアーのショップライト・クラシックで第2ラウンド開始前に失格処分となったことを受け、意見書を投稿した。

 畑岡は英語、日本語の2通りで「ShopRite LPGA Classicで失格となった件について」と題し、「少し日が経ってしまいましたが、先週のShopRite LPGA Classicで失格となってしまった件について、私の考えを投稿させていただきます」と切り出した。

 畑岡は「今回、ボールを捜索するのに3分を超えていたことが発覚し、2日目の朝に失格を通達されました。3分を超えた認識は全くありませんでしたが、放送用の映像で3分を超過していることが判明したと聞かされました。良い結果を期待していただいたファンや関係者の皆様には大変申し訳なく思っております」と謝罪。続けて、「今回の判定に異議を述べるつもりはありませんし、真摯に受け止めて次のツアーに臨むつもりですが、今回のようなケースが他の選手に起きてほしくないとの思いから、少し提案と提言をさせていただきます」と記した。

 畑岡はまず、「①ルールの曖昧さについて」とし、『規則上、ボールを捜し始めてから3分以内』に見つけることができなければ、紛失したとみなされるとなっていますが、時間計測を開始するタイミング、誰がどのように計測するのか(誰が計測した時間を採用するのか)などは明確ではありません」と記述。ルールの明確化を求めた。

 続いて「②違反の指摘と処分のタイミングについて」と言及。「今回の件では、私がスコアを提出し、同伴競技者も同意してアテストが完了した後に外部からの指摘で映像を使った検証がなされ、違反が確認されました」と説明し、「今回、違反の意図は全くない中で、外部からの指摘により映像での検証がスコア提出後に行われ、既に正しい場所からプレーしなおすことが不可能なタイミングで違反が指摘されたことは極めて残念で、大変悔しい思いでいっぱいです」と心境をつづった。そして、外部からの指摘で違反行為がされたことに「恣意的なルールの適用がなされないようにするためにも、選手や同伴競技者の声が重視されるような仕組みを作ってほしいと考えます」とした。

 最後に「③映像による検証について」では、「映像による検証が行われるのであれば、あらゆるケースで実施できるよう環境を整えるべきですし、それができないのであれば、基本的には映像による検証は行わず、選手、同伴競技者、ルールズの間で解決していくべきであると考えます」とフェアな運用を求めた。

 畑岡は「次のツアーに集中して臨むためにも、本件については、この投稿以外にコメントするつもりはありませんので、ご理解いただけますと幸いです」とし、「最後に、一緒になって必死で私のボールを探してくれた皆さまにも心から感謝申し上げます」と思いも伝えた。

 ◆問題となったのは9番。第2打が茂みに入り、球を見つけ出してからアンプレアブルを選択。だが、競技後の映像確認で球を捜す時間が規定の3分を超えていたことが判明し、結果的に「紛失球」でプレーしたことになった。ロストボールとして2打目の位置に戻ってプレーしなければならなかった。

 スコア提出前に誤りを訂正せず、失格が決定した。通報による映像確認により判明した。

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