諫早市「干拓の里」 通常営業は本年度まで 2026年度以降の在り方を検討 長崎

 老朽化などに伴い、機能の縮小・集約を検討している複合遊園施設「諫早市干拓の里」について、市は現在の形態での通常営業は本年度までとし、2025年度は部分営業とする予定であることを14日開会した定例市議会で説明した。26年度以降の在り方については、25年度の早い時期に方針を決定する考え。
 市によると、25年度は馬事公園や干拓資料館、よかもん市、体験農園、ドッグランなどの部分営業とする予定。市も出資し、施設の運営に当たってきた県央企画は、指定管理期間が終了する25年度末に解散する方向で準備を進めていく予定という。
 干拓の里は市の公共施設として1994年11月にオープン。小野島町などの12.5ヘクタールに馬事公園、遊戯施設などを備える。今年で30年を迎えるが、老朽化や地盤沈下に伴い施設運営に支障を来していることから、市は▽現在のまま存続予定の馬事公園▽干拓の里の機能縮小・集約区域▽他用途へ転換する再生・活用区域-の三つのエリアに分けて活用していくことを決め、検討を進めている。
 市議会は定例会の日程を7月3日までの20日間と決め、ふるさと納税返礼品の一部に産地偽装などの基準外品が含まれていた問題を巡る委託事業者との和解議案など計31件を上程した。一般質問は19~21日、24日の4日間。

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