なでしこ アカデミー福島出身4人がパリ五輪代表 バックアップ千葉(福島県いわき市出身)ら

 日本サッカー協会は14日、パリ五輪に臨む女子日本代表「なでしこジャパン」の18人を発表した。福島県関係では、いずれもJFAアカデミー福島出身のGK平尾知佳(27)=新潟=、DF北川ひかる(27)=INAC神戸=、DF古賀塔子(18)=オランダ、フェイエノールト=、MF谷川萌々子(19)=スウェーデン、ローセンゴード=の4人が選ばれた。負傷などで入れ替え可能なバックアップメンバーには、いわき市出身のFW千葉玲海菜(25)=ドイツ、アイントラハト・フランクフルト=、いずれもJFAアカデミー福島出身のGK大場朱羽(21)=米、ミシシッピ大=、DF守屋都弥(27)=INAC神戸=、DF石川璃音(20)=三菱重工浦和=が回った。

 JFAアカデミー福島は中高6年間で選手を育成する。4期生の平尾は2009(平成21)年、5期生の北川は2010年に入校。中学時代に起きた東日本大震災と東京電力福島第1原発事故を経て、移転先の静岡県裾野市で活動を続けた。

 平尾はバックアップメンバーだった2021年東京五輪以降、昨夏のワールドカップ(W杯)など継続的に代表に名を連ねてきた。

 北川は東京五輪やW杯で主力を担ったMF遠藤純(24)=エンゼルシティー、白河市出身=の負傷を受け、追加招集された2月のアジア最終予選北朝鮮戦で出場権獲得に貢献した。

 谷川と古賀は2018年入校の13期生。裾野市で競技に励み、卒校前の1月に欧州移籍を果たした。昨季は谷川がスウェーデン1部リーグ、古賀がオランダ1部リーグでプレーした。

 日本は2大会連続6度目の五輪となる。2012年ロンドン大会の銀メダルが最高成績。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは7位。7月13日に金沢市でガーナとの壮行試合を行い、渡欧する。

 パリ五輪には12チームが出場。7月26日の開会式に先駆け4チームずつ3組に分かれ、1次リーグが始まる。C組の日本は25日にW杯を制したスペイン、28日にブラジル、31日にナイジェリアと戦う。3試合とも開始予定は午後5時(日本時間午前0時)。各組1、2位と3位のうち成績上位2チームが準々決勝に進む。

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