浜通りを盛り上げよう 9月28、29日に広域イベント開催へ

 浜通りなど15市町村の交流人口拡大を目的とした広域マーケティング事業「HAMADOORI CIRCLE 2024」が9月28、29の両日に開催されることが決まった。メーン会場は、広野町の二ツ沼運動公園を予定している。同公園のほか各地で地元事業者が多彩なイベントを展開することになっており、福島民友新聞社は双葉、浪江両町の震災遺構や復興の最前線を巡るウオーキングイベントを実施する。14日に富岡町で開かれた会合で概要が示された。

 プロジェクト名は、東京電力福島第1原発事故で避難指示が出た12市町村にいわき、相馬、新地の3市町を加えた地域の中で、自治体の枠組みを超えた人の動きを生み出すことを願い命名した。メーン会場では、ステージイベントを行うほか、浜通りの食を集めたブースなどを設置する。各地のイベントは公募で企画を募り、それぞれの場所の周遊も促していく。

 本社のウオーキングイベントは、「ふくしま浜街道トレイルアソシエーション」と協力して実施する。双葉町をスタートとし、JR双葉駅前などを巡った後に常磐線で浪江駅に向かう。地域再生に向けこれから大規模な再開発が行われる浪江駅前から、請戸川の河川敷などを経由して震災遺構「請戸小」を目指す。請戸小からは沿岸部を南下し、整備中の復興祈念公園や双葉町の中野地区にある復興産業拠点などを巡る。

 浜通り広域マーケティング事業は、県の補助で博報堂が運営を担う。浜通りの広域連携団体の「HAMADOORI13(浜通りサーティーン)」が協力する。

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